tag:blogger.com,1999:blog-72822544948743992772024-03-28T01:55:06.479+02:00フィンランド語で読むフィンランド語で書かれた本の読書記録として始めたブログですが、最近は本以外の話が多いです。
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.comBlogger146125tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-16230862687132697412024-03-25T23:43:00.000+02:002024-03-25T23:44:22.372+02:00📗【小説】Pyhä lehmä:『ホーリー・カウ』フィンランド語版<div style="text-align: left;">久しぶりに本の話です。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">図書館内をうろうろしていたときに見つけて借りてきた本です。なんとなく軽い感じの本が読みたいと思っていたところにこの表紙が目についたのでした。内容を特に確認もせず、まあこの表紙なら深刻な内容ではなかろうと手に取った次第。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgZpQLkrAfkKGOFMHLTgSafFXyuF7ZwR5RSogAAhU7CJPDokWR8OkwrT8jYqWJAfxpiWSElQTRLDc7TW9HogQUK_kYqwvuxGzk9S2vyuFvEzl0dj3qlilCGQ8cLJWeMJF4qDmtmAiV9GK0KktplBmy3HV0hpf6cgau5CRM654L6sxFEAAzmFAIUD_T2iJA/s640/IMG_9601.jpeg" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="480" data-original-width="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgZpQLkrAfkKGOFMHLTgSafFXyuF7ZwR5RSogAAhU7CJPDokWR8OkwrT8jYqWJAfxpiWSElQTRLDc7TW9HogQUK_kYqwvuxGzk9S2vyuFvEzl0dj3qlilCGQ8cLJWeMJF4qDmtmAiV9GK0KktplBmy3HV0hpf6cgau5CRM654L6sxFEAAzmFAIUD_T2iJA/s16000/IMG_9601.jpeg" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b><span style="font-size: medium;">Pyhä lehmä</span></b><br />著者: David Duchovny(デイヴィッド・ドゥカヴニー)<br />訳者: Ilkka Salmenpohja<br />イラスト: Natalya Balnova<br />出版: Like, 2016年</td></tr></tbody></table><br /><div style="text-align: left;">のんびりと平和な毎日を送っていた Elsie は、ある日、自分たちは食肉にされるために生かされていたのだということに気づきます。そして牧場から脱走することを決意。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">彼女の計画を知って一緒に脱走したいとやってきたのは Šalom という名の豚と Tom という名の七面鳥。のち、彼ら2匹と1羽は無事牧場を脱走して世界へと旅立ちます。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">Šalom が夢見た国はイスラエル。そこでは食肉にされることはあり得ないから。Tom の夢の国はトルコ(Turkey)。なんてったって彼は七面鳥(Turkey)なのですから。そして Elsie にとってのあこがれの国は、牛が神聖だとして敬われているというインドでした。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">…</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">表面的にはシッチャカメッチャカというかふざけてるというか… でも内容的には世の中の痛いところをついていて考えさせられることも。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">なかなか面白い本でした。とぼけた感じのイラストもいい感じ。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">最初、出産したことのない Elsie が搾乳されているということが気になったりもしましたが、まあ、そもそも小説ですからね。2匹と1羽が人間に変装してバレずに飛行機の国際線に乗っちゃうとか、七面鳥がスマホを上手に使ったり飛行機を操縦したりするとか…そんな話なのだから、出産前の Elsie が乳を出していたっておかしくはない…🙄</div><p><br /></p><div style="text-align: left;">その後著者について検索してみてびっくり!David Duchovny ってあの「Xファイル」でおなじみの俳優さんじゃないですか!!そのテレビドラマは「Salaiset kansiot」という名でフィンランドでも放映されていましたから、こちらでもよく知られています。私も時々観ていたから俳優さんの顔は知っていたのだけれど名前は知らなかった💦</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">原題は『Holy Cow』。2015年の出版です。著者の知名度のせいでしょうか、フィンランド語版も日本語版もその翌年に出版されています。</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="text-align: left;">こちらは↓フィンランド語版の表紙ですが</div><div style="text-align: left;"><br /></div><div style="background: repeat rgb(255, 255, 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173, 171, 171, 0.5); box-shadow: rgb(153, 153, 153) 3px 3px 4px; margin: 0px auto; max-width: 630px; padding: 5px; text-align: center;"><div class="iframely-embed"><div class="iframely-responsive" style="height: 170px; padding-bottom: 0px;"><a data-iframely-url="//iframely.net/48pt8ne" href="https://like.fi/kirjat/pyha-lehma/"></a></div></div><script async="" src="//iframely.net/embed.js"></script></div>
<div><br /></div><div>英語版の表紙↓とほぼ同じ。</div><br />
<div style="background: repeat rgb(255, 255, 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173, 171, 171, 0.5); box-shadow: rgb(153, 153, 153) 3px 3px 4px; margin: 0px auto; max-width: 630px; padding: 5px; text-align: center;"><div class="iframely-embed"><div class="iframely-responsive" style="height: 170px; padding-bottom: 0px;"><a data-iframely-url="//iframely.net/5REmWg4" href="https://en.wikipedia.org/wiki/Holy_Cow_(novel)"></a></div></div><script async="" src="//iframely.net/embed.js"></script></div>
<br /><div>でも日本語版はそうではないようです。</div><div><br /></div>
<div style="background: repeat rgb(255, 255, 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173, 171, 171, 0.5); box-shadow: rgb(153, 153, 153) 3px 3px 4px; margin: 0px auto; max-width: 630px; padding: 5px; text-align: center;"><a class="embedly-card" href="https://www.amazon.co.jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%A6-%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E9%A4%A8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%89-%E3%83%89%E3%82%A5%E3%82%AB%E3%83%B4%E3%83%8B%E3%83%BC/dp/4094062149?&linkCode=ll1&tag=tapionokuni-22&linkId=ec3bf31eba2f82ca8a3353bdad439d88&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl">ホーリー・カウ (小学館文庫 ト 4-1)</a><script async="" charset="UTF-8" src="//cdn.embedly.com/widgets/platform.js"></script></div>
<br /><div><br /></div><div>こうして表紙を比べてみたときに、日本語版のものって原作のとは違っていることが多い気がするのだけれど、なぜだろう…🤔</div>Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-59389985062244251552023-09-22T00:07:00.010+03:002023-09-24T01:08:55.107+03:00犬との生活の中で気になる(かもしれない)ことば 2 ~メス・オス vs 女の子・男の子~<p>人間以外の動物の性別を表すのには、一般には「メス」「オス」という言葉が使われますよね。もちろん犬の場合もそうなのだろうと思いきや…<br /><br />日本では自分の犬について「オス」とか「メス」言われると、気を悪くする人もいるとかいないとか。そういう人たちは「男の子」「女の子」と言ってほしいらしい。まあ、インターネットでざっと検索した限り、そんな話に当たる数自体はたいして多くはありませんでした。「オス」「メス」の表現が嫌!というのは少数派ということなのかもしれません。<br /><br />さて、フィンランドではどうでしょう?<br /><br />思うに、「オス」「メス」といわれて不快に思うということはなさげ。でも、犬の性別を「男の子」「女の子」と言うことも別にめずらしくはありません。<br /><br />どっちがいいとか悪いとかではなく、単に状況によって使い分けている感じでしょうか。<br /><br />あ、それからフィンランド語には日本語と少し違うことがあります。それは、「オス」「メス」を表す言葉はそれぞれ一つずつではないということです。<br /><br /></p><h2 style="text-align: left;">メス</h2><h3 style="text-align: left;">NAARAS</h3><p>日本語の「メス」に該当する言葉です。生物学上の「メス」の正式名称。犬の性別を表す場合にも普通に使われます。</p><h3 style="text-align: left;">NARTTU</h3><p>前述の <b>NAARAS</b> は、動物一般につかわれますが、<b>NARTTU</b> は意味が狭い。犬や猫の場合に使われるようです。<br /><br />ただこの言葉、女性に対する罵倒語としても使われることがあるんですよ。英語の <b>BITCH</b> の使い方の影響を受けているのか、あるいはこの類の罵倒語は万国共通なのか…<br /><br />犬や猫の話題のときにこの言葉を使うのは全然問題はないだろうし、別に誰かを嫌な気持ちにさせるということもないとは思います。ただなんとなく、私自身はあまり使わないかも。<br /><br />罵倒語として使われることがあるからというだけでなく、母語である日本語の影響かもしれません。<b>NAARAS</b> という言葉で表現できるのであればそれで充分。犬や猫の場合だけ別の言葉を使おうとは思わない…というのは建前で、単に頭が回らなくてとっさに言葉が出て来にくいというのが本当のところかも😅</p><h2 style="text-align: left;">オス</h2><h3 style="text-align: left;">KOIRAS</h3><div style="text-align: left;">日本語の「オス」に該当する言葉です。生物学上の「オス」を表す正式名称がこれ。ただ一般に、犬を含めて、哺乳類、特に大型哺乳類のオスの場合は後述する別な言葉を使うことが多い気がします。</div><div style="text-align: left;"><br />ところでこの言葉、「犬」という言葉にとても似ているのですよ。フィンランド語で「犬」は <b>KOIRA</b>。<b>KOIRAS</b> と <b>KOIRA</b>…そっくりでしょ?</div><p><br />それもそのはず、この2つの言葉はどちらも語源は同じ。もともとは「オス」の意味の言葉だったそうです。のちフィンランドでは、<b>KOIRA</b> は性別とは無関係に「犬」の意味として使われるようになり、<b>KOIRAS</b> が「オス」の意味として定着したらしい。</p><h3 style="text-align: left;">UROS</h3><div>これも「オス」の意。哺乳類、特に大型哺乳類の場合に使われます。犬の場合もたいがいこれです。<br /><br /><b>KOIRAS</b> との違いは、<b>UROS</b> という言葉には「雄々しさ」みたいなニュアンスが含まれるということ。立派な角をもったヘラジカだとか、ジャングル大帝みたいな(?)ライオンだとか… そういうのは <b>KOIRAS</b> というよりはまさに <b>UROS</b> !</div><div><br /></div><div>とはいうものの <b>KOIRAS</b> と <b>UROS</b> は同義語とも言えるわけで、その使い分けは時代とか地域によってもある程度の違いはあるみたい。絶対的な正しい使い分けというものはなさそうです。</div><h2 style="text-align: left;">女の子・男の子</h2><h3>TYTTÖ</h3><div>日本語の「女の子」に該当する言葉です。人間に使われる言葉ではありますが、犬の場合にも使われていますね。特に口語では、<b>NAARAS</b> とか <b>NARTTU</b> っていうよりも、<b>TYTTÖ</b> っていうほうが多いかも。<br /><br />あと、ワンコに「いい子だね〜」なんて呼びかけるときにもこの言葉を使います。英語だと <b>Good girl!</b> なんて言いますが、そのフィンランド語バージョンが <b>Hyvä tyttö!</b> 。</div><h3 style="text-align: left;">POIKA</h3><div>日本語の「男の子」に該当する言葉です。<b>TYTTÖ</b> と同様、人間に使われる言葉ですが、犬の場合にも使われます。</div><div><br /></div><div>英語でいう <b>Good boy!</b> のフィンランド語バージョンは <b>Hyvä poika! </b>。 </div><div><br /></div><div>もっともこの単語、<b>TYTTÖ</b> とは多少の違いがあります。時と場合と動物によっては、オスかメスかに関わらず、「仔」を表す言葉として <b>POIKA</b> が使われることもあるらしい。私自身は、辞書を読んではじめてそのことを知りました。だからおそらく、そんな使い方はそれほど一般的ではないのかと思いますが。</div><div><br /></div><h2 style="text-align: left;">結局 犬の性別を表す言葉は…</h2><div>一般には <b>NAARAS</b>(メス)、<b>UROS</b>(オス)でしょうか。動物病院などのウェブサイトで使われているのはそれらです。</div><div><br /></div><div>とはいうものの、口語では <b>TYTTÖ</b>(女の子)とか <b>POIKA</b>(男の子)ということが多いかも。例えば散歩途中で初めて会った犬の飼い主とのおしゃべりの中で犬の性別を訊ねるとき <b>Tyttö vai poika?</b>(女の子?それとも男の子?)って感じに言うことが多いんじゃないかな。「メス」「オス」という言い方が嫌がられるからというわけではなくて口語ではそれが自然だから。</div><div><br /></div><div>私個人の感覚としては、<b>NAARAS</b> や <b>UROS</b> はちょっと改まった感じの言い方。普段のおしゃべりでは <b>TYTTÖ</b> や <b>POIKA</b> を使うかな?って感じです。もっとも、言葉の感覚には個人差もありますし、私にとってフィンランド語はあくまで外国語。多くのフィンランド人たちが私と同じような感覚なのかどうかはなんとも言えませぬ💦 とはいうものの、少なくともフィンランド人であるうちの夫は、私と同じ感覚みたいです。</div><div><br /></div><div>いずれにしても一般に、「メス」「オス」と言われると嫌だ!という(一部の?)日本人のような感覚は、フィンランドにはないんじゃないかなあ。「メス」「オス」か「女の子」「男の子」かは、単に、時と場合に応じた使い分けなのだろうと思うのです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ところで、今回あれこれ考えていて気づきました。英語でもフィンランド語でも、「女の子」「男の子」を意味する言葉が「女性」「男性」とは全く別物として存在するのに、日本語の場合にはそれらがないと。つまり、英語であれば <b>WOMAN</b> や <b>MAN</b> とは似ても似つかない <b>GIRL</b> や <b>BOY</b> という言葉がある。フィンランド語では <b>NAINEN</b>(女性)や <b>MIES</b>(男性)とは全く違う <b>TYTTÖ</b> や <b>POIKA</b> という言葉がある。でも日本語の場合はそうではありません。「女」「男」という言葉に余分なもの(?)をくっつけて「女の子」「男の子」という言い方をする。西洋と日本、思考回路にどこか大きな違いがあるのでしょうか???</div><div><br /></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgESc8VS-e3yfmtUoz95ypckmudsMVueBz-Ho2tJnMpXSF64nKtOEkfwiH6MoiWCC2Rx6mEasZx_C2oXMJtzpBni95f8nuy0U-EfdGRpw8vIQcQR3b2Xvnz8R7u9Ja-gcZUjv1sIMg7gH9PDEcMvZDjTvsTRbzcLx1KQPDwwpsJJvSyavwdmo2vCHBOBuk/s640/IMG_8981.jpeg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="480" data-original-width="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgESc8VS-e3yfmtUoz95ypckmudsMVueBz-Ho2tJnMpXSF64nKtOEkfwiH6MoiWCC2Rx6mEasZx_C2oXMJtzpBni95f8nuy0U-EfdGRpw8vIQcQR3b2Xvnz8R7u9Ja-gcZUjv1sIMg7gH9PDEcMvZDjTvsTRbzcLx1KQPDwwpsJJvSyavwdmo2vCHBOBuk/s16000/IMG_8981.jpeg" /></a></div><br /><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><p><br /></p><p><br /></p><p><br /></p>Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-16008878279978544032023-08-12T22:54:00.004+03:002023-08-12T23:01:36.382+03:00犬との生活の中で気になる(かもしれない)ことば 1~「犬」と言われるのは嫌?~最近は犬と一緒に生活する人たちが増えてきていますよね。そして、多くの人達にとって犬は単なるペットではなく家族の一員。そんな中、言葉の感覚にもあれこれ変わってきているようで…<div><br /></div><div>自分の犬を他人から「犬」と呼ばれるのは嫌な感じがする。そんな話をいつだったかネット上で見かけました。みんながみんな嫌だということではないようだけれど、嫌だという人は確かにいるらしい。そのことになんだか驚いてしまった私です。</div><div><br /></div><div>その後、犬との生活にの中で使われていた日本語のなかには、最近は好まれなくなっている言葉というものがほかにもあることに気付きました。「餌」「飼う」「ペット」などなど。</div><div><br /></div><div>もうずっと、日常語はフィンランド語の私です。日本語の感覚はきっとかなりズレてきている…😅 そんなわけで日本語についてはなんともいえません。一方で、はてさてフィンランド語だとどうなんだろう?という疑問がわいてきました。そこで今後数回に分けて、犬との生活の中で使われるいくつかの気になりそうな言葉について、フィンランド語の場合はどうだろう?ということを書いてみることにします。</div><div><br /></div><div>まあ、言葉の感覚というのは人によってそれぞれ(例えば「犬」と言われて嫌な気分になる人がいる一方で、全然気にならない人もいる)。私がここに書くことは、あくまで私個人の感覚によるもの。そのへんご了承くださいませ。</div><div><br /></div><div>とまあ、前置きはここまで。</div><div><br /></div><div>今回はまず、フィンランドで他人が自分の「犬」をどうよぶかについて書いてみます。</div><div><br /></div><h2 style="text-align: left;">KOIRA</h2><div>日本語の「犬」に相当するのがこの言葉。「犬」という種の名称で、特にネガティブなニュアンスもポジティブなニュアンスもありません。他人が自分の犬を「<b>KOIRA</b>(犬)」と言ってきたとしても、別に嫌な感じはしないことでしょう。</div><div><br /></div><div>日本の場合はもともと、相手の家族について話すときには、例えば「娘<u>さん</u>」とか「息子<u>さん</u>」などと敬称をつけますよね。それで、家族の一員である「犬」が敬称なしで単に「犬」と言われると嫌な感じがするのかも。</div><div><br /></div><div>フィンランドの場合は、相手の家族の一員について話すときにも特に敬称はつけません。それで「<b>KOIRA</b>(犬)」って言われても別に嫌な感じなんて受けないのだろうと思います。</div><h2 style="text-align: left;">HAUVA</h2><div>日本語でいう「ワンちゃん」。辞書を見ると幼児語ってことですが、大人が大人相手に使っているのを見聞きすることも珍しくありません。</div><div><br /></div><div>私自身も好きな言葉です。家族の中での犬の愛おしさをよく表していると思うので。ちょっと説明しますと…</div><div><br /></div><div>フィンランドの犬は「<b>HAU HAU</b>(ハウハウ)」と吠えます😁(というか、犬の吠え声をフィンランド語ではそう書き表す)。一方、「赤ちゃん」のことをフィンランド語では「<b>VAUVA</b>」といいます。つまり「<b>HAUVA</b>」は、「犬」と「赤ちゃん」を同時に連想させる言葉なのです。</div><div><br /></div><div>うちの子が小型犬のせいかもしれないけれど、知らない人に</div><blockquote>Oi, miten ihana <b>hauva</b>!(わあ、なんてかわいいワンちゃん)</blockquote><div>なんて言われることはありがち。よくよく考えてみると少なくともうちの子の場合、よその人との会話の中では <b>KOIRA</b> と言われるより <b>HAUVA</b> と言われることのほうが多いかも。</div><h2 style="text-align: left;">MOKO</h2><div><b>MOKO</b> はフィンランド語とは関係ありません。うちの子の名前です。<b>KOIRA</b> といわれるよりも <b>HAUVA</b> といわれるよりも、実はこの名前をいわれることが一番多い。</div><div><br /></div><div>うちの子をかまってくれそうな人は特に、初対面でもまず犬の名前を聞いてきます。だから、<b>KOIRA</b> なんて言われるまもなく、すぐに <b>MOKO</b> というようになる。</div><div><br /></div><h2 style="text-align: left;">つまり…</h2><div><b>KOIRA</b>(犬)は普通に使われるし別に嫌な言葉ではない。<b>HAUVA</b>(ワンちゃん)なんていい方もある。でも、名前で呼ぶのがフィンランドでは一般的ということになりましょうか。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ところで、MOKO(モコ)という犬の名は、フィンランドではどうもめずらしいみたいです。聞き返されたり、何かしら意味があるのか訊ねられることがよくありますもん。</div><div><br /></div><div>じゃあ、フィンランドではどんな名前を犬につけてるのか?去年の人気の名前です。</div><div><ul style="text-align: left;"><li>Hertta(へルッタ)</li><li>Luna(ルナ)</li><li>Martta(マルッタ)</li><li>Hilla(ヒッラ)</li><li>Helmi(ヘルミ)</li><li>Nova(ノヴァ)</li><li>Kerttu(ケルットゥ)</li><li>Elsa(エルサ)</li><li>Onni(オンニ)</li><li>Sulo(スロ)</li></ul><div>所変わればですね😄</div></div><div><br /></div><div><br /></div>Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-54364563281902724672022-12-18T22:31:00.005+02:002022-12-18T22:32:28.750+02:00逃走したロバを確保! ~ニュースより~このブログを再開することにしました。とはいっても、最近はほとんど本を読んでいない💦 それでもニュースなどは毎日否応なしにフィンランド語で読んでいるわけで…<div><br /></div><div>世知辛い世の中だけれど、のんびりとしたニュースも時折目にします。そういうことなんかをちょっとここに紹介してみようかなと考えてのブログ再開です。</div><div><br /></div><div>というわけで、最近見かけたのがこのニュース記事。</div><div><br /><p></p><div style="background: rgb(255, 255, 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173, 171, 171, 0.5); box-shadow: rgb(153, 153, 153) 3px 3px 4px; margin: 0px auto; max-width: 630px; padding: 5px; text-align: center;"><a class="embedly-card" data-card-description="0" data-card-type="article" href="https://www.hs.fi/kotimaa/art-2000009273642.html">Eläimet | Aasi lähti omille teilleen Lohjalla: Poliisi löysi karkurin läheltä ruokakauppaa</a><script async="" charset="UTF-8" src="//cdn.embedly.com/widgets/platform.js"></script></div>
<br /><p></p><div>ロバが脱走したという事件。結局、1㎞ほど離れたスーパーマーケットの近くで発見され保護されました。ただ、ロバは大きすぎてパトカーに乗せることはできなかったそうな😓</div><div><br /></div><div>記事の中に地域の警察によるこの↓ツイートが埋め込まれています。<center><blockquote class="twitter-tweet"><p dir="ltr" lang="fi"><a href="https://twitter.com/hashtag/Lohja?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#Lohja</a>`n yössä tavattiin aasi mutta ei kolmea viisasta miestä <a href="https://twitter.com/hashtag/LUpoliisi?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#LUpoliisi</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/poliisi?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#poliisi</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/LUtike?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#LUtike</a> <a href="https://t.co/YPSy24MVpc">pic.twitter.com/YPSy24MVpc</a></p>— Poliisi Länsi-Uusimaa (@LUpoliisi) <a href="https://twitter.com/LUpoliisi/status/1603981206512701441?ref_src=twsrc%5Etfw">December 17, 2022</a></blockquote> <script async="" charset="utf-8" src="https://platform.twitter.com/widgets.js"></script></center><div>"ロバには会ったけれど三賢者には会わなかった"というような意味。クリスマスが近いですからねえ。</div><div><br /></div>これに限らず警察のツイートって時折目にするけれど、なかなかユーモアがあるのが多いです。</div></div>Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-23644395767041400062021-12-11T00:42:00.000+02:002021-12-11T00:42:15.443+02:00今後は別サイトで<p></p><div>このブログの更新はとりあえず中断して(気が向いたら再開もあり得ますけど)、今後は読書記録を下記のサイトに書いていくことにします。</div><center><div><br /></div><div><iframe class="hatenablogcard" frameborder="0" scrolling="no" src="https://hatenablog-parts.com/embed?url=https://scrapbox.io/finn/" style="height: 155px; margin: 0 0 15px; max-width: 680px; width: 100%;" title="フィン単メモ"></iframe></div></center><div>これ、もともとは、フィンランド語の単語の意味を調べたときにここにメモしていこうと始めたサイトです。<a href="https://scrapbox.io/" target="_blank">Scrapbox</a>っていうのを使っているのですが、これがなかなか面白いのですよ。ページ間を手軽にリンクさせることができるし、関連ページも一覧できる。ブログのように「下書き→公開」という過程も経ない。上記のサイト、一般公開こそはしているけれど、私はメモ帳感覚で使っています。</div><div><br /></div><div>その後、フィンランド語の単語だけではなくて、読んだ(もしくは手にしただけで読まなかった)本なども書き込みはじめてみたら、とっても使い心地がいい。それで、このブログのほうの更新は中断して、とりあえずScrapboxのほうだけ更新することにしました。</div><div><br /></div><div>メモ帳的に使っていますので、読み応えみたいなのは皆無です。また、先にも書いたように「下書き→公開」というかたちではありません。題だけのページもそのまま公開して、あとから肉付けしていくなんてこともしています。</div><div><br /></div><div>そんなこんなで、自分以外の方々にとって読みがいのあるサイトとは到底思えませんが、興味があったら、まあのぞいてみてやってください。</div>Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-75911761775338853802021-02-08T11:35:00.002+02:002021-02-08T11:37:30.571+02:00【フィン単語】生物の分類階級<p>フィンランドで長年生活しているのに、相変わらず語彙がなかなか増えません💦 日常生活であまり使わない単語や意味に関してはなおさらのこと。</p><p>最近読んでいる本に、生物の分類階級のことがちらっと書いてあったので、フィンランド語と日本語を対応させてみました。</p><p><br /></p><center><google-sheets-html-origin></google-sheets-html-origin><p></p><google-sheets-html-origin><table border="1" cellpadding="0" cellspacing="0" dir="ltr" style="border-collapse: collapse; border: none; font-family: Arial; font-size: 10pt; table-layout: fixed; width: 0px;" xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"><colgroup><col width="141"></col><col width="100"></col></colgroup><tbody><tr style="height: 21px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"kunta"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">kunta</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"界"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">界</td></tr><tr style="height: 21px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"pääjakso"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">pääjakso</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"門"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">門</td></tr><tr style="height: 21px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"luokka"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">luokka</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"網"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">綱</td></tr><tr style="height: 21px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"lahko"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">lahko</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"目"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">目</td></tr><tr style="height: 21px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"heimo"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">heimo</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"科"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">科</td></tr><tr style="height: 21px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"suku"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">suku</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"属"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">属</td></tr><tr style="height: 21px;"><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"laji"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">laji</td><td data-sheets-value="{"1":2,"2":"種"}" style="border: 1px solid rgb(204, 204, 204); font-size: 18pt; overflow: hidden; padding: 2px 3px; text-align: center; vertical-align: bottom;">種</td></tr></tbody></table></google-sheets-html-origin></center><div><br /></div><div>フィンランド語の単語それぞれはおなじみのもの。でも、こういう使い方に触れることは日常的にはほとんどなし。このままの意味で日常生活でも普通に使われるのは、<b>laji</b> ぐらいじゃないかなあ。</div>Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-23847964995822336992020-08-08T14:33:00.005+03:002020-08-08T14:35:53.381+03:00📕【推理小説】Vera — Kuolonkukkia: ヴェラ・スタンホープ シリーズ 3作目<p>またしても、図書館から借りた電子ブックです。</p><p>前回(<i class="far fa-hand-point-right"></i><a href="https://fingodeyomu.blogspot.com/2020/05/satamakatu-6.html" target="_blank"> 📕【推理小説】Satamakatu:ヴェラ・スタンホープ シリーズ 6作目</a>)と同じシリーズの本。でも、前回のよりも前に書かれた作品。</p><p>シリーズ物とはいうものの、本の中で扱われている事件はそれぞれ独立しているので、読む順番が出版年順と違っても気になりません。気分次第で本を手に取る(ダウンロードする⁉)自分にとっては、ありがたいことです。</p>
<h2>Vera — Kuolonkukkia</h2><h3 style="text-align: left;">表紙</h3><div>前回と同じパターンで、表紙は、テレビドラマからですね。ブレンダ・ブレッシンが演じるヴェラ・スタンホープ警部、そして、デイビット・レオンが演じるジョー・アシュワース。</div><div><br /></div><div>このドラマはフィンランドでも放映されているから、こんな表紙が成り立つんだろうな。</div><div><br /></div><div style="border: 1px solid rgb(162, 162, 162); margin-bottom: 10px; padding: 10px;"><table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><tbody><tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEit85wBdca6r2OBaIkJf0QAFQ06AHq5t9EGqw3TL5T4Tc_4XvOYs2uF_Rq0zNYJ-C2TBabSy3p5pr7ffVfNk1-hgX4EQk6vVIN_uYgmNk-ePIpq7WqQnjDwYqv2Vj3_iyDdOaDXt5NhyY0/s328/Kuolon+kukkia.jpg" style="display: block; margin-left: auto; margin-right: auto; padding: 1em 0px; text-align: center;"><img border="0" data-original-height="328" data-original-width="200" height="328" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEit85wBdca6r2OBaIkJf0QAFQ06AHq5t9EGqw3TL5T4Tc_4XvOYs2uF_Rq0zNYJ-C2TBabSy3p5pr7ffVfNk1-hgX4EQk6vVIN_uYgmNk-ePIpq7WqQnjDwYqv2Vj3_iyDdOaDXt5NhyY0/w200-h328/Kuolon+kukkia.jpg" width="200" /></a></td></tr><tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Vera — Kuolonkukkia</b><br />(原題:Hidden Depths)<br />著者:Ann Cleeves<br />訳者:Annukka Kolehmainen<br />出版:<a href="https://www.karisto.fi/" target="_blank"> Karisto <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>, 2012年<br />(参考:<a href="https://www.karisto.fi/sivu/tuote/vera/48401" target="_blank"> Vera | Karisto <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>)<br /></td></tr></tbody></table></div><div><br /></div><h3 style="text-align: left;">内容</h3>
<p>久しぶりの夜の外出のあと帰宅した Julie は、16歳の息子 Luke が浴槽で死んでいるのを見つける。精神的な問題を抱えていた Luke が自殺したのだと自分をせめて悲しむ Julie に、警察は、Luke が殺されたのだということを伝える。</p><p>その後、今度は灯台近くの潮溜まりで、若い女性の死体が発見される。彼女も殺されたのだった。</p><p>Luke も若い女性も、同じように殺され、遺体の残され方にも共通点があった。死体は水に入れられ、周りには花が散らされていたのであった。まるで何かの儀式のように。</p><p>Luke とこの女性がなぜ殺されたのか?この2人には何か繋がりがあるのか?いったい誰が何のために殺人を犯したのか?</p><p>ヴェラ警部は部下とともに調査をすすめるのだった。</p><h3 style="text-align: left;">読みやすいし借りやすいしキャラクターが好き</h3><div>このブログを見返して、ヴェラ・スタンホープシリーズを読むのは、これが3冊めだったことに気づきました。私的には結構読んでる!</div><div><br /></div><div>どんな本を選んで読むかはその時の気分次第なのだけれど、このシリーズは読みやすい。だから、なんとなく本を読みたいけれど、なんとなく疲れていて集中力が続きそうにないってときに、このシリーズを選んできた気がします。</div><div><br /></div><div>それから、電子ブックで借りられるというのも大きいかな。思い立ったときに本を借りることができますから。真夜中だろうが早朝だろうが関係ない。とっても便利です。</div><div><br /></div><div>あと、主人公のキャラクターがいいんですよね。太った大きなださいおばちゃんで。物分りのいい上司でもないし、社交的じゃないし、酒は飲むし…。</div><div><br /></div><div>このタイプの主人公、男性のキャラクターとしては珍しくないかもしれないけど、女性は珍しいんじゃないかな。</div>Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-58880040462615327082020-05-19T12:17:00.000+03:002020-08-06T18:21:18.572+03:00📕【推理小説】Satamakatu:ヴェラ・スタンホープ シリーズ 6作目再び図書館から借りた電子ブックです。<br />
<br />
前回(<i class="far fa-hand-point-right"></i><a href="https://fingodeyomu.blogspot.com/2020/05/kuin-tuhka-tuuleen.html" target="_blank"> 📕【推理小説】Kuin tuhka tuuleen:『空の幻像』フィンランド語版</a>)に引き続き、アン・クレーヴスの作品。ただし今回は、シェットランド島シリーズではなく、ヴェラ・スタンホープシリーズです。<br />
<h2>
Vera ー Satamakatu</h2>
<h3>
表紙</h3>
<div>
前回と同じように、この表紙にも</div>
<blockquote class="tr_bq">
Vera<br />
Tuttu TV-sarjasta(ヴェラ 連続テレビドラマでおなじみ)</blockquote>
なんてことが書かれています。ヴェラ・スタンホープ警部を主人公としたドラマが、フィンランドでも"Vera Stanhope tutkii<span style="font-size: xx-small;">(ヴェラ・スタンホープが捜査する)</span>"という番組名で放映されていましたから。そして、表紙にはブレンダ・ブレッシンさんの演じるヴェラの姿。だから表紙を見れば「ああ、あの番組の原作ね」とすぐわかる。<br />
<br />
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgL7J3xxjwnB8CbkBjcWIDdMdpLlPI53YSctsfTID1atAVCQrd7pQQPyEjnWaZDONrEY2YCoAgAZng7gSRR63BKl9Ej6nDrOtC5DCJiCdPzaVUDJcX2O-IOMXdIuXq8yqcVJkGwrgk6lKg/s1600/satamakatu.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="400" data-original-width="264" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgL7J3xxjwnB8CbkBjcWIDdMdpLlPI53YSctsfTID1atAVCQrd7pQQPyEjnWaZDONrEY2YCoAgAZng7gSRR63BKl9Ej6nDrOtC5DCJiCdPzaVUDJcX2O-IOMXdIuXq8yqcVJkGwrgk6lKg/s320/satamakatu.jpg" width="210" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Vera ー Satamakatu</b><br />
(原題:Harbour Street)<br />
著者:Ann Cleeves<br />
訳者:Annukka Kolehmainen<br />
出版:<a href="https://www.karisto.fi/" target="_blank"> Karisto <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>, 2015年<br />
(参考:<a href="https://www.karisto.fi/sivu/tuote/vera/146817" target="_blank"> Vera ー Satamakatu | Karisto <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>)</td></tr>
</tbody></table>
</div>
同じ作者の他の本と同じように、この本の表紙でも著者名のほうが書名よりも大きいですね。作家名とかをあまり覚えられない私も、流石に彼女の名前は覚えました。<br />
<br />
<h3>
内容</h3>
<div>
地下鉄の車両で、老女 Margaret が殺害されているのが見つかります。たくさんの人が乗っていた車両だったのにもかかわらず、誰も何も気づかかった殺人事件。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
Margaret は長年の間、Satamakatu(港通り)沿いに住んでいました。でも、彼女の過去についてはよくわかりません。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
調査の糸口がまだつかめていない中、女性 Dee がアパートで殺害されます。Margaret は生前、社会から見放された Dee を親身に世話していたのでした。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
Margaret の抱いていた秘密が明らかになっていくにつれ、事件の真相がだんだんとあばかれていきます。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
根っからの悪人?母子家庭?</h3>
<div>
意外な人物が犯人でした。以前に読んだ彼女の作品でもそうだったので「意外」ということに対しては「やっぱりね」というところ。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ただ今回は、この犯人の設定についてちょっと引っかかったところはあります。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ネタバレになりますが…</div>
<div>
<br /></div>
<div>
犯人は男の子でした。これがまた、お金のためなら何でもするという、かなり悪い性癖のある子。Margaret はその性癖にも気づいており、それを直させようともしたのですが、どうやら無駄だったもよう。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
それとはまた別に、調査の中で、40年前の青年のことが浮かび上がってきます。その青年もかなりの性悪でした。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
40年前の青年と犯人であった男の子…両方知っていた者には、性悪なこの2人が重なっても見える。それぐらいに両者ともに性悪ってことなんでしょうが…</div>
<div>
<br /></div>
<div>
引っかかったのは、2人の他の共通点。ともに母子家庭。前者の母親はバーを切り盛り、後者の母親は旅館を切り盛り、ともにしっかり仕事をしながら女ひとりで子供を育てたわけです。でもって、息子が根っからの悪人だという…</div>
<div>
<br /></div>
<div>
もちろん親に対しての非難は全く出てきません。それに、小説はあくまで小説でしかない。それでもなんだか、母子家庭に対する古臭い偏見がどこかに隠れていそうな気がして引っかかったんです。考えすぎだとは思いつつ。</div>
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-3124454336621004372020-05-06T16:50:00.000+03:002020-08-08T14:47:08.964+03:00📕【推理小説】Kuin tuhka tuuleen:『空の幻像』フィンランド語版新型コロナの影響で、フィンランドの図書館も4月中旬頃からずっと休館しています。でも、電子ブックはもちろん通常通り借りることができます。で、ちょっと久しぶりに借りた電子ブックです。<br />
<h2>
Kuin tuhka tuuleen</h2>
<h3>
表紙</h3>
<div>
シェットランドの風景を思わせる表紙で、なかなか雰囲気あります。でもそこ(黒い丸の中)に</div>
<blockquote class="tr_bq">
TV:STA TUTTU KOMISARIO JIMMY PEREZ(テレビでおなじみ ジミー・ペレス警部)</blockquote>
<div>
なんて書かれているのが違和感。日本だったら、帯なんかに書かれるようなことじゃないでしょうか?もっとも、こちらでは帯ってみかけないからなあ。</div>
<div>
<br /></div>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<br />
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgvm5O95gQYMR7DByR2_H3upxN5yMLLw_tqGjhaQiAqorSAZYl7gDjWjXii_Y02-79ubWGECclvbTR1FYjqmcc4aI1LZ7RH8J_eB31-Lmm8jHkvETYAdWj43n25pOHlrU7IPhgi9aHsK_A/s1600/Kuin+tuhka+tuuleen.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="401" data-original-width="264" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgvm5O95gQYMR7DByR2_H3upxN5yMLLw_tqGjhaQiAqorSAZYl7gDjWjXii_Y02-79ubWGECclvbTR1FYjqmcc4aI1LZ7RH8J_eB31-Lmm8jHkvETYAdWj43n25pOHlrU7IPhgi9aHsK_A/s320/Kuin+tuhka+tuuleen.jpg" width="210" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Kuin tuhka tuuleen</b><br />
(原題:Thin air)<br />
著者:Ann Cleeves<br />
訳者:Annukka Kolehmainen<br />
出版:<a href="https://www.karisto.fi/" target="_blank"> Karisto <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>, 2019年<br />
(参考:<a href="https://www.karisto.fi/sivu/tuote/kuin-tuhka-tuuleen/2522525" target="_blank"> Kuin tuhka tuuleen <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>)</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<br />
「テレビでおなじみ」というのは、ペレス警部を主人公としたこれらの作品はドラマ化されているから。フィンランドでも放映されていました。私も結構好きで見てたんです。<br />
<br />
ところで、本の表紙に書名より作者名が大きく書かれているというのはよくあるパターン。この本でもそうですね。この作者はフィンランドでもよく知られていて、作者名を見て本を手にする人が多いのを見込んでのことなのだろうと勝手に解釈しています。<br />
<br />
<h3>
内容</h3>
<div>
友人の結婚式のために、ロンドンからシェットランド北部の島、アンスト島にやってきた旧友たち。そのうちの一人 Eleanorが、結婚パーティーの終わったその夜遅くから行方不明に。友人の一人には、Eleanor から自殺を匂わせるメーセージが届きます。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
その後 Eleanor の遺体は見つかりますが、どうも自殺ではなさそう。Eleanor は死ぬ前、1920年代に溺れ死んだ女の子の姿を海岸で見たと友人たちに語っていました。このことと Eleanor の死には何か関係があるのか?</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ペレス警部は同僚らとともに事件の謎を追うことになります。</div>
<div>
<br /></div>
<h3>
意外な犯人!</h3>
<div>
推理小説ではよくありますね。犯人がとっても意外な人だったってこと。この作品でもそうでした。もっとも、すぐに犯人が想像できてしまっては面白くないから、それって当然のこと?</div>
<div>
<br /></div>
<div>
謎が謎をよび、どうしても先が知りたくなって、ついつい読みふけってしまったのでした。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
内容とは直接関係ないけれど、テレビドラマの影響ってこわいです。ドラマを見ているものだから、主人公たちのイメージがドラマでの演技者たちの容姿と重なってしまう。特に主人公のペレス警部。脳内で、どうしてもあの容姿に変換されてしまうんですよ。自分でもなんか笑えちゃいます。</div>
<br />
<h3>
"Kuin tuhka tuuleen"の意味</h3>
「灰が風に散るように」という意味だけれど、一般にこの語句は<br />
<blockquote class="tr_bq">
<b>kadota </b>kuin tuhka tuuleen (灰が風に散るように消える)</blockquote>
というように、”消える”という言葉とともに使われるみたい。<br />
<br />
灰が風に吹かれて消え去るって、「跡形もなく消える」ってことですかね?感覚としては「雲散霧消」みたいなものなのかな。<br />
<br />
Eleanor がある夜突然姿を消した…そこからこの書名?あるいは単に原題『Thin air』からの意訳かも。<br />
<br />
日本語版は『空の幻像』という書名で出版されています。
<br />
<br />
<center>
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Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-77194375552494948292020-04-12T23:57:00.000+03:002020-04-12T23:58:39.636+03:00【フィン単語】「馬」をフィンランド語で何という?「馬」を意味する単語、そしてそれに関係する言葉を集めてみました。なお、それぞれの単語のリンク先は、フィンランド語のオンライン辞書 <a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/" target="_blank">Kielitoimiston sanakirja </a>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/" target="_blank"><i class="fas fa-external-link-alt"></i></a> です。<br />
<h2>
馬</h2>
まずは、性別、年齢とはかかわりなく使われる「馬」を表す言葉をいくつか。<br />
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/hevonen" target="_blank">hevonen</a></h3>
<div>
Google先生に「馬」をフィンランド語に訳してもらうと、この単語が出てきます。一番一般的で正式な言葉とも言えるのかな。種の名称としても使われてもいるので。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/hepo" target="_blank">hepo</a></h3>
辞書には、文語的な表現とあります。ただ、馬とは直接関係のない俗語的な慣用句で、この単語を耳にすることのほうが多いかも。<br />
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/polle" target="_blank">polle</a></h3>
<div>
口語で使われるそうですが、自分では使ったことがない…というか、知りませんでした、この単語。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/heppa" target="_blank">heppa</a> / <a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/humma" target="_blank">humma</a></h3>
ともに幼児語。<br />
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/koni" target="_blank">koni</a> / <a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/kaakki" target="_blank">kaakki</a> / <a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/kopukka" target="_blank">kopukka</a> / <a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/luuska" target="_blank">luuska</a></h3>
痩せた、使い物にならないような馬を指す言葉です。<br />
<h2>
年齢・性別による名称</h2>
<div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/varsa" target="_blank">varsa</a></h3>
仔馬。<br />
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/tamma" target="_blank">tamma</a></h3>
<div>
大人の雌馬。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/ori" target="_blank">ori</a></h3>
<div>
雄馬。特に、去勢をしていない大人の馬。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/ruuna" target="_blank">ruuna / valakka</a></h3>
去勢された雄馬。</div>
<h2>
色による名称</h2>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/kimo" target="_blank">kimo</a></h3>
<div>
体毛に白い毛の混じった馬。芦毛の馬。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/rautias" target="_blank">rautias / raudikko</a></h3>
<div>
栗毛の馬。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/liinakko" target="_blank">liinakko</a></h3>
<div>
たてがみや尾が白い馬。尾花栗毛。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/papurikko" target="_blank">papurikko</a></h3>
<div>
模様のある馬。</div>
<h2>
馬とロバの交雑種</h2>
<div>
馬そのものではないけれど、ものはついでです。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/muuli" target="_blank">muuli</a></h3>
ラバ。雄ロバと雌馬の交雑種。<br />
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/muuliaasi" target="_blank">muuliaasi</a></h3>
ケッテイ。雄馬と雌ロバの交雑種。<br />
<br />
<h2>
「馬」のついた複合語</h2>
<div>
複合語で「馬」がついているものもいくつか集めてみました。まず、<b>hevonen</b> が使われている単語。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/merihevonen" target="_blank">merihevonen</a></h3>
<div>
<b>タツノオトシゴ</b>。</div>
<div>
ちなみに meri は 海 のこと。タツノオトシゴは英語で seahorse だから、フィンランド語は英語と同じですね。いわれてみれば、確かにタツノオトシゴの頭は馬の頭見たいかも。個人的には、日本語の「タツノオトシゴ」という名称のほうが、なんとなく夢があって好きですわ。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
hevonen の語幹 <b>hevos</b>- を使った複合語もたくさんあります。ここには、その中から3つを挙げておきます。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/hevosmuurahainen" target="_blank">hevosmuurahainen</a></h3>
<div>
<b>オオアリ</b>。</div>
<div>
<b>muurahainen</b> が <b>アリ</b> のことなので「馬のようなアリ」ということでしょうか。普通のアリよりずっと大きいんですよね。「馬みたいにでかい」のでこの名前なのかな…。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/hevoskastanja" target="_blank">hevoskastanja</a></h3>
<div>
<b>セイヨウトチノキ</b>。<b>マロニエ</b>。</div>
<div>
<b>kastanja</b> は <b>栗の木</b>。セイヨウトチノキって大きいんですよね。だからこれもやっぱり、「でかい」ことを表すために「馬」という言葉がついているのかも。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/hevosnaamainen" target="_blank">hevosnaamainen</a></h3>
<div>
<b>馬面(の)</b>。</div>
<div>
naama が 顔 のこと。-inen がついて形容詞っぽくなるのかな?…その辺の正しい文法的なことはよくわからないのだけれど。</div>
<div>
日本でいう「馬面」が、フィンランドでもやっぱり「馬面」なんですねえ。確かに長い顔を例えには、馬以外にピッタリするものはないかもしれません。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
次に <b>hepo</b> が使われている単語。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/hepoasteet" target="_blank">hepoasteet</a></h3>
<div>
<b>亜熱帯高圧帯</b>。<br />
英語で Horse Latitudes なので、それがそのままフィンランド語になってる感じ。それにしても、なぜに「馬」の緯度なんだろう⁇</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/hepokatti" target="_blank">hepokatti</a> </h3>
<div>
<b>キリギリス</b>。<br />
馬とどんな関係があるのかは不明。<b>katti</b> は一般には <b>猫</b> だけれど、ここでは全く猫とは関係ありません。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/virtahepo%20" target="_blank">virtahepo </a></h3>
<div>
<b>カバ</b>。<br />
<b>virta</b> は <b>河</b>。つまり単語全体で「河馬」…日本語と同じですね。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
最後に <b>koni</b> をつかった複合語。</div>
<h3>
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/#/konitohtori" target="_blank">konitohtori</a></h3>
<div>
<b>獣医</b>。(おどけた言い方)<br />
ここでは <b>tohtori</b> は <b>医者</b> のこと。馬を診るお医者さん…つまり獣医ということなんでしょうね。 </div>
<br />
<br />Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-30707522639394234442020-03-09T18:19:00.006+02:002023-08-03T15:18:11.564+03:00📖【植物学】Loistavat kasvit:『植物は〈知性〉をもっている』フィンランド語版愛用している地域の図書館のサイトで紹介されていたのがきっかけで読んだ本。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhBrG7gYqSv96SmQpWQadEbIzhkWZTpa0IM4Tmq9qWt8CdGCHotcWoOGYuF2BPIUpbyMz3b1sQ_yYS2fAbgDQz34uQMhEV9Lq_p1Y3wvoTiaoSHFulsiU28BCEIVtn9H5viE2n6EzyuKbk/s1600/IMG_1998.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="480" data-original-width="640" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhBrG7gYqSv96SmQpWQadEbIzhkWZTpa0IM4Tmq9qWt8CdGCHotcWoOGYuF2BPIUpbyMz3b1sQ_yYS2fAbgDQz34uQMhEV9Lq_p1Y3wvoTiaoSHFulsiU28BCEIVtn9H5viE2n6EzyuKbk/s1600/IMG_1998.JPG" /></a></div>
<br />
<div style="background: lightyellow; border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173, 171, 171, 0.5); box-shadow: rgb(153, 153, 153) 3px 3px 4px; margin: 0px auto; max-width: 480px; padding: 5px; text-align: center;">
<b>Loistavat kasvit:</b><br />
<b>Mitä tiedämme kasveista ja niiden älykkyydestä?</b><br />
著者:Stefano Mancuso & Alessandra Viola<br />
翻訳者:Laura Lahdensuu<br />
出版:Aura & Co, 2017年<br />
ページ数:186<br />
(参考:<a href="https://aulakustannus.fi/kirja/loistavat-kasvit/" target="_blank"> Loistavat kasvit - Aula & Co <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>)</div>
<br />
このフィンランド語の書名を訳すと『素晴らしい植物たち ―植物とその知性について私達は何を知っているのか―』。<br />
<br />
植物は動かない。だから長い間、動物よりも劣等とされてきました。でも、動物と植物では進化の方向が違っただけ。動物のように移動しないからこそ発達した構造、そして多くの繊細な知覚を植物はもっています。<br />
<br />
今まで思いもつかなかったような、そんなこんなの興味深い事柄が書かれている面白い本です。日本語にも翻訳されています。だから、本の概要は検索すればいくつか見つかるはず。<br />
<br />
そこで、ここには、本題とはちょっとずれたところで思ったことを2つメモししておきます。<br />
<br />
<br />
まず、固定観念や先入観の恐ろしさ。<br />
<br />
18世紀。「分類学の父」とも言われる、とっても有名なカール・フォン・リンネは、食虫植物をオジギソウと同じようなものだと解釈したそう。植物が虫を食べるなんてことはあり得ない!…その固定観念が、食虫植物を食虫植物だと認めることを拒んだみたい。<br />
<br />
19世紀。ユリウス・ザックスが、植物の根の成長・動きに関するチャールズ・ダーウィンの見方に猛烈に反論。そもそもザックスは、ダーウィンが植物学に入り込んできたこと自体が気に入らなかったようで…。<br />
<br />
リンネもザックスも、大きな功績をあげた素晴らしい研究者。でも、そんな人たちでさえ、固定観念や先入観で思考・判断が歪められてしまうものなのですね。<br />
<br />
ましてや我々凡人… 固定観念や先入観に振り回されたくはないけれど、それがとっても難しい😓<br />
<br />
<br />
そしてもうひとつ。生き物って結局よく似た存在なんだねってこと。<br />
<br />
昔は、人間は人間を特別だと考えていました。西洋では特に、聖書の影響もあったでしょうし。でもその後、進化論が唱えられ、猿類の研究が進み、さらには他の動物たちの研究も行われるようになる。そうすると、人間と他の動物たちの間には、多くの共通点があることがわかってくる。<br />
<br />
一方で、植物の様々な研究も進められていく。そして、植物にも知覚・感覚があり、植物も賢く生きていることがわかってくる。<br />
<br />
人にしてもその他の動物にしても植物にしても、進化の方向が違っていただけ。どの生物がより進化しているとかいないとか、そんなことはいえない。それぞれが地球上で同じような年月を経て進化して、それぞれが今の姿になっているのだから。<br />
<br />
動物も植物も結局は似ている…この本を読んでそう思ったのでした。<br />
<br />
<br />
ところで、原作はイタリア語。原題は『Verde brillante. Sensibilità e intelligenza del mondo vegetale』。Google先生に訳してもらったら『明るい緑 ―植物界の感度と知性―』…あんまりちゃんとした訳じゃないけれど、いいたいことはなんとなくわかる気がします。日本のアマゾンにもあったので、表紙を貼り付けておきます。<br />
<br />
<center>
<a href="https://www.amazon.co.jp/Verde-brillante-Sensibilit%C3%A0-intelligenza-vegetale/dp/8809811097/ref=as_li_ss_il?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=Verde+brillante.+Sensibilit%C3%A0+e+intelligenza+del+mondo+vegetale&qid=1583756675&sr=8-1&linkCode=li3&tag=tapionokuni-22&linkId=ec5872a4f00fb2e5fad86576725fda8a&language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=8809811097&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=tapionokuni-22&language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=tapionokuni-22&language=ja_JP&l=li3&o=9&a=8809811097" style="border: none; margin: 0px;" width="1" /></center>
<br />
<br />
日本語版の書名は『植物は〈知性〉をもっている ―20の感覚で思考する生命システム―』。<br />
<br />
<center>
<a href="https://www.amazon.co.jp/%E6%A4%8D%E7%89%A9%E3%81%AF%E3%80%88%E7%9F%A5%E6%80%A7%E3%80%89%E3%82%92%E3%82%82%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B-20%E3%81%AE%E6%84%9F%E8%A6%9A%E3%81%A7%E6%80%9D%E8%80%83%E3%81%99%E3%82%8B%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%82%BE/dp/4140816910/ref=as_li_ss_il?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E5%8B%95%E7%89%A9%E3%81%AF%E7%9F%A5%E6%80%A7%E3%82%92%E3%82%82%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B&qid=1583753560&sr=8-1-fkmr0&linkCode=li3&tag=tapionokuni-22&linkId=6f5dd2594ddd98ca98fe5cd06731287f&language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4140816910&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=tapionokuni-22&language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=tapionokuni-22&language=ja_JP&l=li3&o=9&a=4140816910" style="border: none; margin: 0px;" width="1" />
</center>
<br />
それぞれ、書名もなにげに違っているし、表紙においてはもっと違う!フィンランド語版の表紙なんて、黒地に食虫植物だし…💦 あまりにも違うのが面白いです。好みがそれだけ違うってこと???Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-83692003251233104872020-02-20T22:18:00.002+02:002020-03-09T18:19:42.207+02:00📖【動物学】Eläin ja ihminen:動物と人の共通点は?図書館から借りた本。大きさと厚さと中の雰囲気がわかるように、こんな写真を撮ってみました。これなら、あとからでもどんな本かを思い出しやすくていいかもしれない。中身も思い出せるかどうかは別として。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgMFTCQSIA0EoD5EPrOOfW4spNjgwiocMLgp0SiP5UJvmQTeZfEJQNhcXqtGqbJL7RXHwh3Eh_VEGCquaksu8cIiLoY24cYcQ7bxJ-xB2FeyCCHnjUosHnnLb_3Evuq8IFrKPufu-aLmJU/s1600/IMG_1895.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="320" data-original-width="480" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgMFTCQSIA0EoD5EPrOOfW4spNjgwiocMLgp0SiP5UJvmQTeZfEJQNhcXqtGqbJL7RXHwh3Eh_VEGCquaksu8cIiLoY24cYcQ7bxJ-xB2FeyCCHnjUosHnnLb_3Evuq8IFrKPufu-aLmJU/s1600/IMG_1895.JPG" /></a></div>
<br />
<div style="background: lightyellow; border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 480px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<b>Eläin ja ihminen:</b><br />
Mikä meitä yhdistää?<br />
著者:Helena Telkänranta<br />
出版:<a href="https://www.finlit.fi/fi" target="_blank"> Suomalaisen Kirjallisuuden Seura <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>, 2016年</div>
<div>
<br /></div>
<div>
書名の意味は「動物と人間:共通点は何か(←意訳😓)」。<br />
<br />
近年の比較認知科学分野における様々な研究結果を、一般人にもわかりやすいようにまとめて紹介してくれている本。<br />
<br />
この分野では一昔前まで、人間に近いサル類の研究が主だったけれど、近年は、人間に近い遠いは関係なく、より広く研究が行われているらしい。それでもまだ、魚類や爬虫類、さらには脊柱動物以外の生き物に関しての研究は少ないので、今後研究が進むにつれて、多くのことが分かってくるだろうという話。<br />
<br />
人間とほかの動物との大きな違いの一つとして、道具の使用について語られていたのは、それほど以前のことではない気もするけれど、今はサルの仲間や一部の鳥たちなどが道具を使うのは普通に知られていること。そんなふうに「人間だけ」じゃなくて、実は多くの動物間で共通の特徴が、これから先もいろいろと見つかるのだろうね、きっと。<br />
<br />
この本では、研究の結果だけではなく、その結果がどのように導き出されたのかについても書かれていて、それがまた興味深い。例えば動物たちにリズム感があるかどうかの研究。研究素材が、YouTubeに公開されている多くの動画というところがまずとっても現代的。犬が踊っていたり猫が踊っていたり…といろいろあるけれど、本当にリズムを感じて動いているのか確かめるためにどうしたかっていうのが、単純なのだけれどなるほどなのです。<br />
<br />
まあ結果をいえば、犬や猫にはリズム感はないみたい。一方で、インコ、それから象が、音楽のリズムに合わせて動いていることが分かったそうです。<br />
<br />
他にも興味深い話はいろいろあって…たとえばシジュウカラのさえずりには語順(?)があるとか、動物たちは数を認知できるのかとか…今まで知らなかったことにたくさん出会いました。<br />
<br />
この本の著者は、1965年生まれの生物学者。専門の領域について書いているわけなので、詳しいのは当然かもしれません。でも、この本を書くために読んだ研究論文の数を想像すると、とにかくすごいと思うのです。<br />
<br />
最後に、出版社のサイトから見つけたページをリンクしておきます。</div>
<div style="background: rgb(255, 255, 255); border-radius: 5px; border: 1px solid rgba(173, 171, 171, 0.5); box-shadow: rgb(153, 153, 153) 3px 3px 4px; margin: 0px auto; max-width: 630px; padding: 5px; text-align: center;">
<a class="embedly-card" href="https://kirjat.finlit.fi/sivu/tuote/elain-ja-ihminen/1154534">Eläin ja ihminen</a><script async="" charset="UTF-8" src="//cdn.embedly.com/widgets/platform.js"></script></div>
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-57549774236388859722019-10-28T18:25:00.000+02:002019-10-28T18:25:31.838+02:00📕【児童文学】Ella. Varokaa lapsia!:先生は病気!?たびたび読んでいるエッラシリーズ。今回はオーディオブックで。<br />
<h2>
Ella. Varokaa lapsia!<span style="font-weight: normal;"><span style="font-size: small;">(エッラシリーズ:子どもたちに気をつけて!)</span></span></h2>
<div>
出版社のページにあったのが本の表紙だけだったのでそれを貼りました。…が、いちおうオーディオブック用の表紙?もあるっぽい。とはいっても、本の表紙と違うのは縦と横の割合だけ。オーディオブックの方は正方形です。CD時代の名残?</div>
<div>
<br /></div>
<div>
でも、オーディオブックだと表紙をほとんど見ない気がする。借りるときにチラッて見ておしまい… そういえばオーディオブックでは挿絵も見ることができないなあ。そういう意味では、本のほうが楽しいかも。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
とはいうものの、オーディオブックはプロが朗読しているから、ラジオドラマを聴いているみたいで、それはそれでよかったです。</div>
<div>
<br /></div>
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg7lRZllwAyTkF_H1MADoTkDFNx4xRmh01Ig7OxjxBL0ieyLB3OQnaC83xzH3olmSdNMtvz1qSrHZuP8I32L_-_LOgcWfXSWeRVri0l_FnPR7Rg-JxPBz401mGzl6LD9k6j0YrUjBoLUDw/s1600/varokaa_lapsia.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="301" data-original-width="200" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg7lRZllwAyTkF_H1MADoTkDFNx4xRmh01Ig7OxjxBL0ieyLB3OQnaC83xzH3olmSdNMtvz1qSrHZuP8I32L_-_LOgcWfXSWeRVri0l_FnPR7Rg-JxPBz401mGzl6LD9k6j0YrUjBoLUDw/s200/varokaa_lapsia.jpg" width="132" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Ella.</b><br />
<b>Varokaa lapsia!</b><br />
著者:Timo Parvela<br />
出版:<a href="https://www.tammi.fi/" target="_blank"> Tammi <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>, 2019年(オーディオブック)</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<br />
夏休みが明けたばかりだというのに、先生がなんだか変。病気じゃないかと心配するエッラとクラスメートたち。<br />
<br />
先生のために⁉病院へ行ったり、教育の仕事に意欲満々の先生につれられて国会を見学に行ったり…などなど、このシリーズの他の作品と同じように、しっちゃかめっちゃかな出来事が次々に起こります。<br />
<br />
この作品の中での一番のお気に入りは、国会見学の話。これはほんとにおかしかった🤣🤣🤣<br />
<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<b>参考:出版社のサイトより <i class="fa fa-chevron-circle-right"></i> <a href="https://www.tammi.fi/kirja/timo-parvela/ella.-varokaa-lapsia!/9789513136857" target="_blank">Ella. Varokaa lapsia! </a></b></div>
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-44548450962457405552019-10-14T15:22:00.003+03:002019-10-14T15:29:12.231+03:00📕【児童文学】Ella ja kiristäjä:先生が脅迫されている⁉久しぶりに図書館の電子ブックサイトへ。そこで目についたのがこの本です。<br />
<br />
おなじみのエッラシリーズ。エッラシリーズは今までに3作品読んでいます。児童向けの本ですが、意外に面白いのですよ。つい声を出して笑ってしまうぐらいに。<br />
<br />
こんな本を読むのは大人げない気もしなくもないけれど、こういう本は気分を軽くしてくれるから好き💕<br />
<h2>
Ella ja kiristäjä</h2>
<div>
本を読み出す前に、この表紙の絵が何を表しているのかをあれこれと想像…<br />
<br />
この女の人が脅迫者?? その前に立っている男の子たちは泡を噴いているのか?!<br />
<br />
…大外れでしたわ。本を読めば明らかにこの絵に該当する場面がありますが、想像とは全く違ってた😓<br />
<br /></div>
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi7vHwNH-V76J4-9k4gAuTQVp9qHhZXh-qneWNWf93s19loEl49DL_MDfbrWkCfaNxwCSGWYTwT7f1MLFWgXApf7PplltzTmtIPpxAHeGGfQYyoUm261doYAXNQm8F__2MI4dG-Bs5yZIo/s1600/Ella_ja_kirist%25C3%25A4j%25C3%25A4.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="284" data-original-width="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi7vHwNH-V76J4-9k4gAuTQVp9qHhZXh-qneWNWf93s19loEl49DL_MDfbrWkCfaNxwCSGWYTwT7f1MLFWgXApf7PplltzTmtIPpxAHeGGfQYyoUm261doYAXNQm8F__2MI4dG-Bs5yZIo/s1600/Ella_ja_kirist%25C3%25A4j%25C3%25A4.jpg" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;">Ella ja kiristäjä<br />
著者:Timo Parvela<br />
イラスト:Mervi Lindman<br />
出版:<a href="https://www.tammi.fi/" target="_blank">Tammi </a>
<a href="https://www.tammi.fi/" target="_blank"><i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>, 2018年</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<div>
<br /></div>
エッラは1年生。楽しいクラスで担任もいい男性教諭なのだけれど、最近の先生はなんだか変。ぼおっとしたり、手紙を読みながら変に赤くなったり…<br />
<br />
そんな先生の変な行動の理由を推測するエッラと仲間たち。結局<br />
「先生は脅迫をうけている!助けなくては!!」<br />
という結論に。<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
…</div>
<br />
とまあ、エッラと仲間たちが先生を助けようと奮闘するわけです。その奮闘ぶりと大いなる勘違い、それから先生もなかなか変わっている… 笑いの種があちこちに散らばっていて、読み手はとっても楽しめる。<br />
<br />
ところで、この本はエッラシリーズの第一作目で、最初に出版されたのが1995年。その作品が新しい挿絵とともに新版で出版されたのが2017年。そしてそれが電子ブックでも出版されたのが2018年。今回読んだのは、その2018年出版の電子ブックなのでした。<br />
<br />
作品自体はすでに20年以上前のものだけれど、まだまだ古臭くは感じません。でも、一つだけ時代の違いを感じました。先生が「手紙」を読んでいたところ。最近「手紙」を見ることなんてめったにない…と感じているのは私だけ?<br />
<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
参考<b> <i class="fa fa-chevron-circle-right"></i> <a href="https://www.tammi.fi/kirja/timo-parvela/ella-ja-kiristaja/9789513193751" target="_blank">Ella ja kiristäjä <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a></b></div>
<br />
<h3>
"Ella ja kiristäjä"の意味</h3>
<b><span style="color: red;">Ella</span></b> は女の子の名前。この本は女の子が出来事を語っていく形で進んでいきます。その語り手の名前が Ella。<br />
<b><span style="color: red;">ja</span></b> は <span style="color: red;">〜と</span>。<br />
<b><span style="color: red;">kiristäjä</span></b> は<span style="color: red;">脅迫者・恐喝者</span>。<br />
<br />
ですから、書名は日本語では「エッラと脅迫者」となるでしょうか。<br />
<br />
<h4>
関連記事</h4>
<div>
エッラシリーズの作品はたくさんあります。この本以前に自分が読んだのは3冊だけだけれど。<br />
<br /></div>
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<a class="embedly-card" data-card-description="0" href="https://fingodeyomu.blogspot.com/2018/10/ella-ja-kadonnut-karttakeppi2.html">📕【児童文学】Ella ja kadonnut karttakeppi:エッラたちが巻き起こす大騒動</a><script async="" charset="UTF-8" src="//cdn.embedly.com/widgets/platform.js"></script></div>
<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<a class="embedly-card" data-card-description="0" href="https://fingodeyomu.blogspot.com/2019/04/ella-ja-jattipotti.html">📕【児童文学】Ella ja jättipotti:宝くじの当選券はどこへ消えた?</a><script async="" charset="UTF-8" src="//cdn.embedly.com/widgets/platform.js"></script></div>
<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<a class="embedly-card" data-card-description="0" href="https://fingodeyomu.blogspot.com/2019/05/ella-ja-kaverit-konsertissa.html">📕【児童文学】Ella ja kaverit konsertissa:オーケストラコンサートでてんやわんや</a></div>
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-61838552661264341562019-09-18T11:28:00.000+03:002019-10-22T10:30:44.349+03:00📕【ミステリー】Vilpittömästi sinun: スタジオシリーズ 1作目オーディオブックを聴きたい気分になって、なんとなく図書館から借りたのがこの本。<br />
<h2>
Vilpittömästi sinun</h2>
<div>
<br /></div>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;">
<tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhmh0hTwfetoWbkPJvUVPZUZSShZk9yWod8QHhskmM-k4kY82YNQbSjkQvB-dSQq3Fictdu2JIARebbPSNJft8cbNJsPonj1RD1Eayv9c8u3yozpQB81O4p4zonbm_5j__D8WcChOVsOZU/s1600/Vilpitt%25C3%25B6m%25C3%25A4sti_sinun.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="418" data-original-width="277" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhmh0hTwfetoWbkPJvUVPZUZSShZk9yWod8QHhskmM-k4kY82YNQbSjkQvB-dSQq3Fictdu2JIARebbPSNJft8cbNJsPonj1RD1Eayv9c8u3yozpQB81O4p4zonbm_5j__D8WcChOVsOZU/s200/Vilpitt%25C3%25B6m%25C3%25A4sti_sinun.jpg" width="132" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Vilpittömästi sinun</b><br />
著者:Pekka Hiltunen<br />
出版:<a href="https://www.wsoy.fi/" target="_blank"> WSOY <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>, 2019年(オーディオブック)</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<br />
リアはフィンランド人。今はフィンランドを離れて、ロンドンでグラフィックデザイナーの仕事をしている。<br />
<br />
28歳の誕生日を祝って、職場の同僚たちとバーでひとときを過ごしていたリアは、そのバーでマリと知り合うことになる。マリもやはりフィンランド人だった。<br />
<br />
リアとマリは親しくなり、マリの一風変わった仕事が、リアにも身近なものとなってくる。<br />
<br />
リアは、少し前にロンドンで起こった殺人事件が頭を離れない。そこで、マリの力を借りて、その殺人事件の真相を知ろうとする。<br />
<br />
一方マリは、自分のスタジオのメンバーたちと、危険な右翼政治家が政界で幅を利かすようになることを阻むための計画を錬るのだった。<br />
<br />
<hr />
<div style="text-align: right;">
<br /></div>
本を借りるまで、この本の存在もこの本を書いた作者のことも知らなかった。だから期待もなく聴き始めたのだが、これが意外に面白い。特に中盤に入った後は、つい集中して聴き入ってしまったのだった。家事などをしながらも聴けるだろうからとオーディオブックを借りたはずだったのに。<br />
<br />
事件を解決していくのって、刑事物とか探偵物が多いと思うけれど、この本での登場人物たちはそういうのとは一風違う。それがまた、意外で面白かったのかもしれない。<br />
<br />
文章表現にも何か読み手をつかむ要素があるのだろう、きっと。あれだけ聴き入ってしまったのだから。<br />
<br />
読後に調べてみたら、この作品はいくつかの賞を受賞していたのが判明。面白いと感じたのも当然だな。<br />
<h3>
"Vilpittömästi sinun"の意味</h3>
なんとなく日本語にしにくくて、Google先生のお力を借りたら「敬具」とでた。え??? あ、でもこれ、英訳(Sincerely yours)からの日本語訳?それなら納得。とはいうものの、このGoogle先生の日本語訳は使えない。<br />
<br />
この作品は英訳もされている。<br />
<br />
<center>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=tapionokuni-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00CKDEA06&linkId=a12a4b5ed3fb14919d4f0cbc507454c3" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe></center>
<br />
でもその書名も "Vilpittömästi sinun" の言葉そのものの訳としては使えない。英訳本の書名は『Cold Courage』。どう考えても、フィンランド語の書名からの直接の訳ではないので。<br />
<br />
<div>
ということで、やっぱり直訳するしかなさそう。<b><span style="color: red;">vilpittömästi</span></b> は <span style="color: red;">心から</span> とか <span style="color: red;">正直に</span> の意味。<b><span style="color: red;">sinun</span></b> は <span style="color: red;">あなたの(もの)</span>。だからこの書名は「心からあなたのもの」。<br />
<br />
この書名がどのような意図からつけられているのか、残念ながら私にはわからない。リアとマリの友人関係を表しているのか、それとも他のなにかなのか…<br />
<h3>
著者について</h3>
Pekka Hiltunen(1966年生まれ)は、フィンランドのオウル市出身のジャーナリストであり作家。処女作がこの『Vilpittömästi sinun』(初版は2011年出版)。この作品で彼は、複数の賞を受賞している。<br />
<h3>
参考</h3>
<div>
出版社のこの本に関するページ。</div>
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<a class="embedly-card" href="https://www.wsoy.fi/kirja/pekka-hiltunen/vilpittomasti-sinun/9789510414866">Vilpittömästi sinun</a><script async="" charset="UTF-8" src="//cdn.embedly.com/widgets/platform.js"></script></div>
</div>
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-33372678672603865532019-08-16T17:05:00.000+03:002019-08-16T17:20:18.033+03:00📖【ノート術】Bulle Journal -metodi:『バレットジャーナル』フィンランド語版バレットジャーナルという言葉は知っていたし、それがどんなものかというのも、ネット上の情報からだいたいは分かっていたつもりでした。<br />
<br />
そんな中、日本語版の『バレットジャーナル』の本を紹介しているウェブページにたまたま迷い込みました。そしてそれが、この本を読んでみようかと思ったきっかけ。<br />
<br />
<h2>
Bullet Journal -metodi</h2>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEig34E02Vnj43_d8PlRmdBGxApdPVn_YpnIeYJUVZtUmeQWv1hlLJAQzLHBqx_SdgqUaPXxL1uwQjVBVzZ_j5GsWOB5BSMnbINGWWucohxP5OpRMbNgRH-RfLBSJuYPAqR20SwBUZ6YSiA/s1600/bullet_journal_metodi.jpeg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="200" data-original-width="137" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEig34E02Vnj43_d8PlRmdBGxApdPVn_YpnIeYJUVZtUmeQWv1hlLJAQzLHBqx_SdgqUaPXxL1uwQjVBVzZ_j5GsWOB5BSMnbINGWWucohxP5OpRMbNgRH-RfLBSJuYPAqR20SwBUZ6YSiA/s1600/bullet_journal_metodi.jpeg" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Bullet Journal -metodi</b><br />
著者:Ryder Carrol<br />
訳者:Julia Kellums<br />
出版:<a href="https://otava.fi/" target="_blank"> Otava <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>, 2018年</td></tr>
</tbody></table>
</div>
インターネット上だけを見ると、バレットジャーナルって一冊のノートに簡潔にメモをしていくものにも見えるし、逆に、すごくいっぱい好きなように飾り付けて自由に書くものにも見えます。<br />
<br />
特に後者のイメージは強い。ちょっと検索すると、書き(描き)飾ったノートの写真がいっぱい目につくし。<br />
<br />
いずれにしても、インターネット上だけでは、バレットジャーナルなるものの主旨がいまいち分かりませんでした。<br />
<br />
でも本を読んだ今、なんとなくわかった気はします。インターネット上で見るバレットジャーナルはテクニックばかりが表に出ているけれど、本当にノートを生かしたいのなら、それを書く意味に注目すべき。バレットジャーナルをやろうと思う人は、この本もちゃんと読んだほうがいいんじゃないかな。<br />
<br />
<br />
それにしても、この本がフィンランド語に訳されていたのは意外。本の中身よりも何よりも、そのことの方が私には印象的!<br />
<br />
日本では、文具好きの人も多いし、ノート術もいろいろ流行ってる。でも、フィンランド人に関しては、そういうイメージが全くなかったのです。読めないような筆跡のフィンランド人は多いし、お店に並ぶ文房具の数も品質も、日本のそれには全然およばない。そして、少なくとも自分のまわりには、バレットジャーナルのようなものに興味をもちそうな人はいない。<br />
<br />
どうやら、私が持っていたフィンランド人に関するイメージは、かなり偏っていたようです。この本は、英語版が出版されたのと同じ年にフィンランド語版として出版されています。ちょっと検索してみたら、フィンランド人によって書かれたバレットジャーナルに関する本がすでに2年前に出版されていました。<br />
<br />
本が出版されるからには、それなりの需要が見込まれていたはず。フィンランド人の中にもこういうのが好き人、結構いるってことですよね。フィンランド人に関するイメージがちょっと広がりましたわ<br />
<br />
<br />
ところで、このところ翻訳本の表紙を比べるのがちょっとした楽しみの一つになっています。本を手にした時、一番最初に目に入るのは、本の中身じゃなくて表紙ですしね。<br />
<br />
ということで、これは日本語版。(画像からのリンク先はアマゾン)<br />
<br />
<center>
<a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%AB-%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E8%A1%93-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AD%E3%83%AB/dp/4478102678/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&linkCode=li3&tag=tapionokuni-22&linkId=829cc7496355b54a7fa1ec9dd4376c1b&language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4478102678&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=tapionokuni-22&language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=tapionokuni-22&language=ja_JP&l=li3&o=9&a=4478102678" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /></center>
<br />
そして、原作である英語版の表紙。(画像からのリンク先はアマゾン)<br />
<br />
<center>
<a href="https://www.amazon.co.jp/Bullet-Journal-Method-Present-English-ebook/dp/B07B7C4F9C/ref=as_li_ss_il?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=CT775PI1CFK5&keywords=bullet+journal&qid=1565960196&s=english-books&sprefix=bullet+journal,stripbooks,331&sr=1-1&linkCode=li3&tag=tapionokuni-22&linkId=6afc0a48ed7a83f074dc4444ca8e09bb&language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=B07B7C4F9C&Format=_SL250_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=tapionokuni-22&language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=tapionokuni-22&language=ja_JP&l=li3&o=9&a=B07B7C4F9C" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /></center>
<br />
フィンランド語版の表紙は英語版とほぼ同じ。日本語版は帯の分だけ縦がつまってる?!<br />
<br />
<h3>
"Bullet Journal -metodi"の意味</h3>
英語の書名『The Bullet Journal Method』ほぼそのまま。method がフィンランド語化すると <b><span style="color: red;">metodi </span></b>になるのですね。<br />
<br />
ところで、この本を読んで新たに知った言葉(略語?!)も2つほど書いておきます。<br />
<br />
<ul>
<li><b><span style="color: red;">bujo </span></b>バレットジャーナル</li>
<li><span style="color: red;"><b>bujoilu </b></span>バレットジャーナルを書くこと</li>
</ul>
<div>
これらをフィンランド語的に読むと、「ブヨ」と「ブヨイル」…なんだか、かゆくなりそうな言葉💦</div>
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-38603805655383687712019-08-01T16:14:00.003+03:002019-08-02T13:38:09.569+03:00📕【ミステリー】Äkkisyvä: 武器売買と裏切りと憎しみと…3部作の最終作。<br />
<br />
1作目と2作目を読み終わった時点では、まだフィンランド語版が出版されていませんでした。スウェーデン語版はすでに図書館にあったけれど。<br />
<br />
この本を予約したのはしばらく前。フィンランド語版が図書館に入るのを待っていた人たちは他にもたくさんいて、2桁の順番待ちのあと借りることができました。うちの地域の図書館では、今日(8月1日)もまだ、88名が順番を待っているもよう。<br />
<br />
よかったわ、早いとこ予約しておいて。<br />
<h2>
Äkkisyvä</h2>
<div>
よく知られている著者の場合、著者名が書名よりもずっと目立つという、フィンランドの本によくあるパターンはいつものこと。この本の表紙も、3部作の他の2冊と同じように、著者名 "ARNE DAHL"が、書名よりもでかい!!</div>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi8FtBrpNHDmZGeX5AM7hIXjTttiCGqiJE1vUU_P-H9nqNY0tQGwaalTDR5NZDdohil_jo33F6b-fv2_fzG8qGlh9Hi1rh-fbecqJmkManuuO5aZpQwRz7cvjcwQ53_T-5DhpoOBTEHj9Y/s1600/dahl_kansi_akkisyva_fpaino.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="200" data-original-width="140" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi8FtBrpNHDmZGeX5AM7hIXjTttiCGqiJE1vUU_P-H9nqNY0tQGwaalTDR5NZDdohil_jo33F6b-fv2_fzG8qGlh9Hi1rh-fbecqJmkManuuO5aZpQwRz7cvjcwQ53_T-5DhpoOBTEHj9Y/s1600/dahl_kansi_akkisyva_fpaino.jpg" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Äkkisyvä</b><br />
著者: Arne Dahl<br />
訳者: Kari Koski<br />
出版: <a href="https://kauppa.intokustannus.fi/" target="_blank"> Into Kustannus <i class="fa fa-external-link"></i></a>, 2019年</td></tr>
</tbody></table>
</div>
殺人容疑で指名手配されている元刑事の Sam Berger は、秘密警察の August Steen の捜査にに協力。Steen の計らいで、とある島に隠れ家を提供される。<br />
<br />
Sam とともに誘拐事件や殺人事件を調査してきた Molly は、意識不明で入院中。<br />
<br />
Steen の片腕として秘密警察で働きながら、警察組織を欺いてことが判明し逃亡中の Carsten。そして Carsten と Molly の関係。<br />
<br />
Steen の計画。かつて Sam の元を去った妻と子供たちの今の生活。<br />
<br />
…さまざまなつながりが徐々にあかされていく。<br />
<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<b>参考 <i class="fa fa-chevron-circle-right"></i> <a href="https://kauppa.intokustannus.fi/kirja/akkisyva/" target="_blank">Äkkisyvä | Into Kustannus <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a></b></div>
<br />
<hr />
<br />
予測できない展開で進んでいくから、つい読みふける。知らない単語があろうがなんだろうが、とにかくストーリーを追いたくて先へ先へと読んでしまう。言語に慣れるためにはいい読書のパターンかもしれないけれど、きちんとした語彙力や読解力をつけるには、よくない読み方かもしれません。<br />
<br />
とにかく展開の意外性が、先へ読む意欲をかきたててくれました。まあ、語彙が増えなくとも、とにかくスピードをつけて読む練習にはなったかな。<br />
<h3>
"Äkkisyvä"の意味</h3>
<div>
本の中でこの言葉が出てきた時には、文脈から「海溝」のことだと思ったけれど、はずれ。海溝を意味する言葉として <b>syvänmeren hauta</b> というのがちゃんとありました。そもそも、舞台となっているストックホルム近くの海に海溝なんてないし。<br />
<br />
<a href="https://www.kielitoimistonsanakirja.fi/" target="_blank">Kielitoimiston sanakirja <i class="fas fa-external-link-alt"></i></a>によれば <b>äkkisyvä </b>の意味は、<br />
<blockquote class="tr_bq">
äkkiä syvenevä.</blockquote>
つまり、急に深くなるところ。<br />
<br />
原作はスウェーデン語『Mittvatten』。Google先生は「私の水」と訳していました。正しい訳なのかな? だとしたら、フィンランド語の書名は、スウェーデン語の書名からの直訳ではないですね。</div>
<h3>
以前に読んだ同じ著者の本</h3>
シリーズ第1作。<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<a class="embedly-card" data-card-description="0" href="https://fingodeyomu.blogspot.com/2018/12/rajamaat.html">📕【ミステリー】Rajamaat:少女誘拐犯を追う</a><script async="" charset="UTF-8" src="//cdn.embedly.com/widgets/platform.js"></script></div>
<br />
シリーズ第2作。<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<a class="embedly-card" data-card-description="0" href="https://fingodeyomu.blogspot.com/2018/10/sydanmaa8.html">📕【ミステリー】Sydänmaa:8年前の殺人事件の真相をさぐる</a></div>
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-34897466712407762822019-07-13T17:41:00.000+03:002019-07-30T23:16:44.968+03:00📕【小説】Bridget Jones – Vauvapäiväkirja:『ブリジット・ジョーンズ』4作目 フィンランド語版なんとなく軽い本が読みたくなったある日、図書館の電子ブックサイトにあったこの本を借りました。<br />
<br />
図書館に足を運ばなくても、思いついたときにすぐに本を借りることができちゃう…便利な時代です。<br />
<br />
<h2>
Bridget Jones – Vauvapäiväkirja</h2>
<div>
表紙には妊娠中の女性…内容を物語ってますね。</div>
<div>
<br /></div>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgTBQyvjBLVZn-O3lNNFY1GnyZzw0MB2fP2d6oUgfR0QC6PxC7dyotau4fhtJriWy8wLOq7i1uyf9XkK6yjfoE8oOZR0LZ98ZxaUr4elRMccXO-9-7g40PtXsp8hlk_PweSrGC-fJPxUAM/s1600/Bridget_Jones_vauvap%25C3%25A4iv%25C3%25A4kirja.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="200" data-original-width="139" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgTBQyvjBLVZn-O3lNNFY1GnyZzw0MB2fP2d6oUgfR0QC6PxC7dyotau4fhtJriWy8wLOq7i1uyf9XkK6yjfoE8oOZR0LZ98ZxaUr4elRMccXO-9-7g40PtXsp8hlk_PweSrGC-fJPxUAM/s1600/Bridget_Jones_vauvap%25C3%25A4iv%25C3%25A4kirja.jpg" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Bridget Jones – Vauvapäiväkirja</b><br />
著者:Helen Fielding<br />
訳者:Annika Eräpuro<br />
出版:<a href="https://otava.fi/" target="_blank"> Otava <i class="fa fa-external-link"></i></a>, 2016年</td></tr>
</tbody></table>
</div>
シリーズの主人公、ブリジット・ジョーンズが妊娠。ところが、マークとダニエルのどちらが父親なのか確定できない。<br />
<br />
で、いつものブリジット・ジョーンズらしい、てんやわんやの物語が展開されます。<br />
<br />
とはいっても、『ブリジット・ジョーンズ』シリーズを本で読むのは初めて。映画の方は3作ともに見ているので、映画の中でのてんやわんやのイメージが、読みながら頭の中で展開されたのでした。<br />
<br />
この本は、3作目の映画の原作なのでしょう。映画の方では、一方の父親候補はダニエルではありませんでしたけど。<br />
<br />
『ブリジット・ジョーンズ』を映画でしか知らなかったので、この本はシリーズの3作目だとついさっきまで信じていました。…が、確認してみたら、これは4作目。物語の時間的な流れでいえば、2作目と3作目の間になりますが。<br />
<br />
この本の日本語版はあるのかしら。3作目らしき日本語版は見つけたけれど、この本の日本語版らしきものは、見つかりませんでした。<br />
<br />
著者の Helen Fielding(ヘレン・フィールディング)は、1958年生まれのイギリスの作家です。<br />
<br />
<h3>
<b>
"Bridget Jones – Vauvapäiväkirja"の意味</b></h3>
Bridget Jones は主人公の名前かつシリーズ名。<br />
<br />
vauva は 赤ちゃん、päiväkirja は 日記 のこと( päivä 日 + kirja 本)。だから、vauvapäiväkirja で 赤ちゃん日記 ですかね。<br />
<br />
ちなみに原作の書名は『Bridget Jones's baby』です。Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-77368276707443075892019-06-11T13:46:00.000+03:002019-07-30T23:15:50.630+03:00📖【歴史】Only in Finland:歴史の中の失策エピソード & 東郷ビール?!図書館の電子ブックのウェブサイトで見つけた本。電子ブックで読み始めました。でも図書館の紙の本をすぐに借りることができたので、そのあと紙の本に乗り換え。<br />
<br />
タブレットの画面よりも、いまだに紙の本のほうが読みやすく感じるのは、単に慣れのせいなのかな。電子ブックを使い慣れたら、いつの日か、電子ブックの方が読みやすい!と感じるようになるのでしょうか?<br />
<h2>
Only in Finland: Suomalaisen järjenkäytön tähtihetkeä</h2>
<div>
パッと見ると、英語で書かれた本?! と思ってしまいそう。でも、副題を見た時点でその誤解はとれますね。副題は完全にフィンランド語なので。</div>
<div>
<br /></div>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEinvQQT9CWcRc4v_awguk0aRR7tuDxogexzqVO1LiUBA5jyd0mJnM7NrlhyphenhyphenmB2Hzce2SSXCEhrE66jXuYZzz6jaJln0xM3grBSghgxEdtRocTY3WV3hoLjPGk9zMToPI-VEq21BzBAsXCQ/s1600/Only-in-Finland.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="200" data-original-width="139" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEinvQQT9CWcRc4v_awguk0aRR7tuDxogexzqVO1LiUBA5jyd0mJnM7NrlhyphenhyphenmB2Hzce2SSXCEhrE66jXuYZzz6jaJln0xM3grBSghgxEdtRocTY3WV3hoLjPGk9zMToPI-VEq21BzBAsXCQ/s1600/Only-in-Finland.jpg" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Only in Finland</b><br />
<b>Suomalaisen järjenkäytön tähtihetkeä</b><br />
著者:Vesa Sisättö<br />
出版:<a href="https://www.finlit.fi/" target="_blank"> Suomalaisen Kirjallisuuden Seura <i class="fa fa-external-link"></i></a>, 2018年</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<br />
歴史の中には、なんでこんな馬鹿なことが起こったんだろ?っていうことがいろいろあります。もちろんフィンランドにも。<br />
<br />
フィンランドの歴史の中のそんなあれこれが集められているのがこの本。<br />
<br />
それぞれの章は数ページと短い。内容的にも独立しています。だから、気が向いたときに本を適当にパラッとめくって、気軽に読みだすことがでます。<br />
<br />
なかなか笑える本でした。とはいっても、「大笑い」ではなくてどちらかというと「苦笑い」かな。<br />
<br />
出版社サイト内のページです。ページには、この本の目次(Sisällysluettelo)へのリンクも。<br />
<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<a class="embedly-card" data-card-description="0" href="https://sks.kauppakv.fi/sivu/tuote/only-in-finland/2284434">Only in Finland</a><script async="" charset="UTF-8" src="//cdn.embedly.com/widgets/platform.js"></script></div>
<br />
<br />
ところで、本で取り扱われている数々のエピソードの中に、一つだけ日本ともかかわりのあるものがあります。ビールが外交問題を引き起こしたというもの。<br />
<br />
かつてフィンランドには Amiraali-olut(海軍大将ビール)というビールの銘柄がありました。そしてこのビールのラベルには、各国の有名な海軍大将の肖像が使われていたのです。ラベルの種類は24。その中の一つが東郷平八郎。<br />
<br />
1983年のこと。佐藤文生氏が、東京ーヘルシンキ間の空路の開通に尽力したことに対して与えられた勲章を受け取るため来芬。<br />
<br />
佐藤氏へのもてなしの席で、東郷平八郎ラベルの Amiraali-olut が振る舞われます。さらには同ビールが、お土産として日本に持ち帰られるのです。<br />
<br />
折しも翌1984年が、東郷平八郎の没50年。このビールに気をよくした佐藤氏と中曽根康弘氏の間で、東郷平八郎没50年の記念式典に、フィンランド人を招待しようという話が持ち上がります。<br />
<br />
早速、日本のフィンランド大使館に打診。大使館側では、式典への参加に応じることにします。<br />
<br />
ところが…<br />
<br />
ソ連からフィンランドに苦情が来る。東郷氏はロシア軍を破った軍人。ソ連にとっては面白い話ではありません。<br />
<br />
日本のフィンランド大使館には、本国フィンランドからこのことについて問い合わせがあります。<br />
<br />
結局、大使館として式典には出席することに。でも、ソ連との外交を考慮して、大使ではなく、別の役人が赴きます。そして…<br />
<blockquote class="tr_bq">
Hän kiitteli tilaisuudessa Togoa siitä, että Tsushiman meritaistelu aloitti prosessin, jossa keisarillinen venäjä viimein hajosi. Tämä puolestaan johti lopulta Suomen itsenäisyyden.(彼は式典で、対馬の海戦がロシア帝国が崩壊の過程の発端となったと、東郷への感謝を述べた。このロシア崩壊がフィンランドを独立へ導いたとも。)</blockquote>
本ではまだ話が続きますが、ここでは特に書きません。<br />
そのかわり、自分が長年抱いていた2つの謎について書いておきます。このエピソードを読むことで謎が解けたので。<br />
<br />
まずは「東郷ビール」の謎。<br />
<br />
「フィンランドには東郷ビールがある」…たしか、1990年代の旅行ガイドブックにそう書いてありました。「東郷ビール」があるという伝説?!は、そのほかにも何度か見聞きしたことはあります。でも、フィンランドに来てから一度もそんなビールに出会ったことなんてない!そんなビールを知っているっていうフィンランド人にさえも会ったことがない!!<br />
<br />
そりゃあそうですよね。「東郷ビール」なんていうのはもともとないのですから。それなのに「日露戦争を記念して東郷ビールが作られた」なんていう話もあるらしですから、デマというのは恐ろしい。<br />
<br />
ちなみに、Amiraali-olut 自体の発売は1970年から、東郷平八郎のラベルも使われるようになるのは1971年から…日露戦争とは全然関係ありません。<br />
<br />
もう一つ謎だったのが「フィンランド人は日本のおかげで独立できたと思っている」という話。<br />
<br />
でも実はこの話、日本人からしか聞いたことがない!<br />
<br />
そう思っているらしきフィンランド人に会ったことはないし、そんな内容のフィンランド語での記述を目にしたこともない!!!!!<br />
<br />
でも、この本を読んで自分の中では謎が解けました。「フィンランド人は日本のおかげで独立できたと思っている」という話のもとは、東郷平八郎没50周年式典のフィンランド大使館職員のあいさつだったのではないかと。それが勝手に単純化されて独り歩きしたんじゃないかと。…もちろん憶測でしかありませんけれど。<br />
<br />
何はともあれ、人の話をうのみにするのはよろしくないようです。出所が分からないのものについては疑う、っていうぐらいがちょうどいいのかも。<br />
<br />
<h3>
"Only in Finland: Suomalaisen järjenkäytön tähtihetkeä"の意味</h3>
単語をひとつひとつ見ていきます。<br />
<br />
Only in Finland はもちろん英語。だからここでは置いといて…<br />
<br />
<span style="color: red;"><b>suomalainen </b>フィンランド(人)の</span> (書名では単数属格 <b>suomalaisen</b>)<br />
<br />
<b><span style="color: red;">järjenkäyttö </span></b>は<span style="color: red;"> <b>järki </b>コモンセンス・常識</span> の単数属格 <b>järjen </b>と <span style="color: red;"><b>käyttö </b>使用</span> の複合語。意味はそのまま解釈すればいいのだろうけれど、日本語でぴったり当てはまりそうな言葉が、自分には思い浮かびません💦 (書名では単数属格 <b>järjenkäytön</b>)<br />
<br />
<b><span style="color: red;">tähtihetki </span></b>は、<span style="color: red;"><b>tähti </b>星</span> と <span style="color: red;"><b>hetki </b>瞬間</span> の複合語。「星の瞬間」とは日本語では言わないでしょうけれど、「輝く瞬間」って言い方はありかな。きっとそんな意味。あえて訳せば <span style="color: red;">ハイライト</span>。(書名では単数分格形 <b>tähtihetkeä</b>)<br />
<br />
つまり書名は『フィンランドだからこそ!フィンランド式常識観がもたらした歴史のハイライト』って感じ? かなり意訳だけれど。<br />
<br />
ところでこの副題は「皮肉」でしょうね。フィンランド人によるフィンランドの史実の自嘲…好きです、こういうの。<br />
<br />
<h3>
著者について</h3>
著者の Vesa Sisättö は、1969年生まれのフィンランド人ジャーナリスト・評論家・ノンフィクション作家。<br />
<br />
<h3>
参考ウェブページ</h3>
外交問題に発展?したビールについて書かれているページがインターネット上にもあったので、リンクしておきます。<br />
<br />
これは、Seura という週刊誌のサイトのもの。<br />
<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<a class="embedly-card" data-card-description="0" data-card-type="article" href="https://seura.fi/ilmiot/historia/ulkopoliittinen-myrsky-olutpullossa/">Ulkopoliittinen myrsky olutpullossa</a><script async="" charset="UTF-8" src="//cdn.embedly.com/widgets/platform.js"></script></div>
<br />
こちらは、Tamperelainen という地方紙のサイトです。東郷ビール?に関わる日本で書かかれたでたらめ歴史?!についてもちょっと書かれています。<br />
<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<a class="embedly-card" data-card-description="0" data-card-type="article" href="https://www.tamperelainen.fi/artikkeli/102960-tamperelaisolut-oli-aiheuttaa-ulkopoliittisen-selkkauksen">Tamperelaisolut oli aiheuttaa ulkopoliittisen selkkauksen</a><script async="" charset="UTF-8" src="//cdn.embedly.com/widgets/platform.js"></script></div>
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-70975069766119568422019-05-14T16:11:00.000+03:002019-07-30T23:16:44.989+03:00📕【歴史】Suola: 『「塩」の世界史』フィンランド語版図書館のサイトで紹介されていたので読んでみた本です。<br />
<h2>
Suola: eräs maailmanhistoria</h2>
<div>
原作は『SALT. A World History』。つまり英語で書かれた本のフィンランド語訳。これはそのフィンランド語版の表紙だけれど…</div>
<div>
<br /></div>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhX9pNt-fzl_u5dz8Ta26g7cc0YQVeBhmSCRulAaDSECwzgDlFZdkgx3gJz21SBCFNq01YFGfnOh4A2Nue95FUMiS7A1MsSrFWVE2-7etHQjkFrZNjwFxKebOZyyamwpwOrMluh_ncWJS8/s1600/Suola.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="200" data-original-width="138" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhX9pNt-fzl_u5dz8Ta26g7cc0YQVeBhmSCRulAaDSECwzgDlFZdkgx3gJz21SBCFNq01YFGfnOh4A2Nue95FUMiS7A1MsSrFWVE2-7etHQjkFrZNjwFxKebOZyyamwpwOrMluh_ncWJS8/s1600/Suola.jpg" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Suola: eräs maailman historia</b><br />
著者:Mark Kurlansky<br />
訳者:Kirsi Komonen<br />
出版:<a href="https://like.fi/" target="_blank"> Like Kustannus <i class="fa fa-external-link"></i></a>, 2007年</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<br />
翻訳されても本の内容は変わらないだろうけれど、表紙は版によっていろいろだというのがおもしろい。…ということで、日本語版と英語版の表紙をいくつか並べてみました。(表紙をクリックするとアマゾンにとびます)<br />
<br />
<center>
<a href="https://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E5%A1%A9%E3%80%8D%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2%E2%80%95%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%82%92%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%81%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E7%B2%92-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC/dp/459405076X/ref=as_li_ss_il?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF+%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC&qid=1557489396&s=gateway&sr=8-2&linkCode=li2&tag=tapionokuni-22&linkId=fbb790205f1e6ac2e1bf2e6a8729b348&language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=459405076X&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=tapionokuni-22&language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=tapionokuni-22&language=ja_JP&l=li2&o=9&a=459405076X" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /> <a href="https://www.amazon.co.jp/%E5%A1%A9%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2-%E4%B8%8A-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%82%92%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E7%B2%92-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC/dp/4122059496/ref=as_li_ss_il?_encoding=UTF8&pd_rd_i=4122059496&pd_rd_r=3800c24e-735c-11e9-acef-e9b5ea6ca03f&pd_rd_w=ZgUkl&pd_rd_wg=vXFTC&pf_rd_p=ad2ea29d-ea11-483c-9db2-6b5875bb9b73&pf_rd_r=1KF3PPEXFJQCFY8YM90K&psc=1&refRID=1KF3PPEXFJQCFY8YM90K&linkCode=li2&tag=tapionokuni-22&linkId=ab4a296954014567dc97995249b71994&language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=4122059496&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=tapionokuni-22&language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=tapionokuni-22&language=ja_JP&l=li2&o=9&a=4122059496" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /> <a href="https://www.amazon.co.jp/%E5%A1%A9%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%8F%B2-%E4%B8%8B-%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E3%82%92%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E7%B2%92-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC/dp/412205950X/ref=as_li_ss_il?_encoding=UTF8&pd_rd_i=412205950X&pd_rd_r=3800c24e-735c-11e9-acef-e9b5ea6ca03f&pd_rd_w=ZgUkl&pd_rd_wg=vXFTC&pf_rd_p=ad2ea29d-ea11-483c-9db2-6b5875bb9b73&pf_rd_r=1KF3PPEXFJQCFY8YM90K&psc=1&refRID=1KF3PPEXFJQCFY8YM90K&linkCode=li2&tag=tapionokuni-22&linkId=7ff3c569a39e3df41c7e181db1dfbd3a&language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=412205950X&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=tapionokuni-22&language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=tapionokuni-22&language=ja_JP&l=li2&o=9&a=412205950X" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /> <a href="https://www.amazon.co.jp/Salt-Mark-Kurlansky/dp/0099281996/ref=as_li_ss_il?_encoding=UTF8&qid=1557489396&sr=8-13&linkCode=li2&tag=tapionokuni-22&linkId=32952881713021d01b481f1b7bef3022&language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=0099281996&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=tapionokuni-22&language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=tapionokuni-22&language=ja_JP&l=li2&o=9&a=0099281996" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /> <a href="https://www.amazon.co.jp/Salt-World-History-Mark-Kurlansky/dp/0802713734/ref=as_li_ss_il?_encoding=UTF8&qid=1557489396&sr=8-13&linkCode=li2&tag=tapionokuni-22&linkId=8df667ae36767dc54aa8fea709386e12&language=ja_JP" target="_blank"><img border="0" src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&ASIN=0802713734&Format=_SL160_&ID=AsinImage&MarketPlace=JP&ServiceVersion=20070822&WS=1&tag=tapionokuni-22&language=ja_JP" /></a><img alt="" border="0" height="1" src="https://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=tapionokuni-22&language=ja_JP&l=li2&o=9&a=0802713734" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" /></center>
<br />
フィンランド語版の表紙は、英語版の表紙のひとつに似てるけど、まったく同じというわけでもないんですよね。<br />
<br />
書名にもあるとおり、内容は塩にまつわる歴史。「世界史」とはいうものの、著者はアメリカ人…なんとなく西洋中心ではあるかな。西洋以外…例えば中国についても取り扱われているけれど。<br />
<br />
今は塩は決して高価なものではない。だから、歴史の中での塩の位置づけというのは、考えたことすらありませんでした。そんなこともあって、自分にとってはすべてが新鮮な内容。<br />
<br />
かつて、戦争にそなえての重要な準備のひとつが、十分な塩を確保することだった<br />
<br />
とか、<br />
<br />
アメリカ内戦の中で、塩をおさえることが戦略のひとつであった<br />
<br />
とか、<br />
<br />
ガンジーの塩の行進<br />
<br />
とか…<br />
<br />
教養として「塩の行進」ぐらいは知っているべきものだったのかもしれないけれど、この本を読むまで自分はそんなことは全く知らなかったのでした💦 糸紡ぎぐらいは知っていたけど。<br />
<br />
フィンランド語版の出版は2007年だけれど、原作の出版は2002年。ということは17年前!…新しい本ではないけれど、歴史の見解がそう急に変わることもないはず。十分楽しく読めました。<br />
<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<b>参考 <i class="fa fa-chevron-circle-right"></i> <a href="https://like.fi/kirjat/suola-eras-maailmanhistoria/" target="_blank">Like Kustannus | Suola: eräs maailmanhistoria <i class="fa fa-external-link"></i></a></b></div>
<br />
<h3>
"Suola: eräs maailmanhistoria"の意味</h3>
原作の書名『Salt: A World History』がそのままフィンランド語に訳されてる感じかな。<br />
<ul>
<li><span style="color: red;"><b>suola </b>塩</span></li>
<li><span style="color: red;"><b>eräs </b>とある(ひとつの)</span></li>
<li><span style="color: red;"><b>maailmanhistoria </b>世界史</span>(<span style="color: red;"><b>maailma </b>世界</span> の単数属格 + <span style="color: red;"><b>historia </b>歴史</span>)</li>
</ul>
<h3>
著者について</h3>
Mark Kurlansky(マーク・カーランスキー 1948年~)は、アメリカ合衆国のジャーナリスト・ノンフィクション作家。<br />
<br />
複数の作品が日本語に翻訳されているようです。<br />
<br />
一方、フィンランド語に翻訳されているのは、この本と、日本語版にもなっている『1968―世界が揺れた年』だけみたい。Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-73840028868479482982019-05-08T00:16:00.000+03:002019-07-30T23:15:50.626+03:00📕【児童文学】Ella ja kaverit konsertissa:オーケストラコンサートでてんやわんや最近図書館に Timo Parvela の児童書の電子ブック版が数多く入ってきたもよう。図書館の電子ブック貸し出しサイトを見ると、EllaシリーズやPateシリーズの本が目に留まるのです。今の時代、児童書と言えど、どんどん電子ブック化されているんでしょうねえ。<br />
<br />
そんな中から今回借りたのは、Ella シリーズの中の一冊です。<br />
<h2>
Ella ja kaverit konsertissa</h2>
<div>
表紙にいるのはオーケストラの指揮者、そして Ella と Pate?</div>
<div>
<br /></div>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiOlwakK5p4KIkfctUUHVFTjRgcwKdz_bx0Vz7RMg4HRcr2H44UTj8tumdXI4cypnhLu85qKPyWEjiBj-4_Ku6_KfG5k2XRV3lN1pfiVcbuuqfolAxvKXwirvtrVgJtE4wSkF61hnoKq24/s1600/ella+ja+kaverit+konsertissa.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="200" data-original-width="132" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiOlwakK5p4KIkfctUUHVFTjRgcwKdz_bx0Vz7RMg4HRcr2H44UTj8tumdXI4cypnhLu85qKPyWEjiBj-4_Ku6_KfG5k2XRV3lN1pfiVcbuuqfolAxvKXwirvtrVgJtE4wSkF61hnoKq24/s1600/ella+ja+kaverit+konsertissa.jpg" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Ella ja kaverit konsertissa</b><br />
著者:Timo Parvela<br />
イラスト:Mervi Lindman<br />
出版:<a href="https://www.tammi.fi/" target="_blank"> Tammi <i class="fa fa-external-link"></i></a>, 2018年</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<br />
Ella とクラスメートは、担任教師に引率されて、オーケストラのコンサートに行きます。ところがコンサート会場で、みんながばらばらに離れてしまう。ひとりはトイレに行き、ひとりは鏡を探しに行き、ひとりは物をとりにもどり、担任教師は彼らを探しに行き、こんどはクラスメートたちなかなか戻ってこない先生を探しに行く…<br />
<br />
<div style="background: rgb(255 , 255 , 255); border-radius: 5px; border-style: ridge; border: 1px solid rgba(173 , 171 , 171 , 0.5); box-shadow: 3px 3px 4px rgb(153 , 153 , 153); margin: 0 auto; max-width: 630px; padding: 5px 5px 5px 5px; text-align: center;">
<b>参考 <i class="fa fa-chevron-circle-right"></i> <a href="https://www.tammi.fi/kirja/timo-parvela/ella-ja-kaverit-konsertissa/9789513199852" target="_blank">Ella ja kaverit konsertissa <i class="fa fa-external-link"></i></a></b></div>
<br />
<hr />
<br />
Ella のクラスメートも担任教師も、他の登場人物もしっちゃかめっちゃかで、例にもれず楽しい本。<br />
<br />
楽しいだけじゃなくて、オーケストラに関する基礎知識も含まれています。<br />
<blockquote class="tr_bq">
Orkesterisoittimet on jättu ryhmiin. Yhdessä ovat jousisoittimet, toisessa puupuhaltimet, kolmannessa vaskipuhaltimet, neljännessä lyömäsoittimet ja viidennessä harput ja kosketinsoittimet.<br />
<span style="font-size: x-small;">オーケストラの楽器はグループに分けられています。第一のグループが弦楽器、第二が木管楽器、第三が金管楽器、第四が打楽器、第五はハープと鍵盤楽器です。</span></blockquote>
とうのは、本の中での先生の子供たちへの説明です。<br />
<br />
更に巻末には、オーケストラについて、そしてそこで使われているそれぞれの楽器名とその解説も。<br />
<br />
フィンランド語の楽器名は、その多くが外来語っぽい。だから、たとえばフィンランド語で <span style="color: red;"><b>oboe</b></span> と呼ばれている楽器が何のことかは、おそらく日本人にもすぐ分かる(<span style="color: red;">オーボエ</span>)。あるいは、<b><span style="color: red;">trumpetti</span></b>。語末がちょっとフィンランド語化しているけれど、何の楽器のことかすぐに見当がつくでしょう(<span style="color: red;">トランペット</span>)。<br />
<br />
でも、中には日本で知られている楽器名とすぐに結びつかないものもあります。そういうものをいくつかここに書きだしておきます。<br />
<ul>
<li><span style="color: red;"><b>viulu</b> バイオリン</span></li>
<li><span style="color: red;"><b>alttoviulu</b> ビオラ</span></li>
<li><span style="color: red;"><b>poikkihuilu</b> フルート</span></li>
<li><span style="color: red;"><b>käyrätovi</b> ホルン</span></li>
<li><span style="color: red;"><b>pasuuna</b> トロンボーン</span></li>
<li><span style="color: red;"><b>lautaset</b> シンバル</span></li>
<li><span style="color: red;"><b>patarumpu</b> ティンパニ</span></li>
<li><span style="color: red;"><b>isorumpu</b> バスドラム</span></li>
<li><span style="color: red;"><b>kellopeli </b>グロッケンシュピール</span></li>
</ul>
シンバルのことを lautaset というのには感激!(lautaset は <span style="color: red;"><b>lautanen</b> 皿</span> の複数形)<br />
<h3>
"Ella ja kaverit konsertissa"の意味</h3>
それぞれの単語の意味です。<br />
<ul>
<li><b><span style="color: red;">Ella</span></b> この本の主人公(語り手)の名</li>
<li><span style="color: red;"><b>ja</b> ~と</span></li>
<li><b><span style="color: red;">kaverit</span></b> 友達・仲間たち(<span style="color: red;"><b>kaveri</b> 友達・仲間</span> の複数主格)</li>
<li><b><span style="color: red;">konsertissa</span></b> コンサートで(<span style="color: red;"><b>konsertti</b> コンサート</span> の単数内格)</li>
</ul>
<div>
意味は分かるけれど、うまく日本語にできないのはいつものこと。「エッラと仲間たち コンサートに行く」とでも意訳しておきます。<br />
<br /></div>
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-66105291430057722692019-04-16T22:41:00.000+03:002019-07-30T23:47:29.435+03:00📕【ジュニア文学】Sumussa:12歳の少女の戦い再び少し前に読んだ本『Syvyyksissä』(<i class="fa fa-hand-o-right"></i><a href="https://fingodeyomu.blogspot.com/2019/01/syvyyksissa.html" target="_blank"> 📕【ジュニア文学】Syvyyksissä:12歳の少女の戦い</a>)の続き。図書館から電子ブックを借りて読んだ。<br />
<h2>
Sumussa: Synkät vedet 2</h2>
<div>
おそらくこの表紙の絵は、物語の一場面。Tuvaが一人で、向こうに見える小島に一人で向かっている場面。一作目と同様、全体として暗い。シリーズ名 synkät vedet(暗い水)そのまま。</div>
<div>
<br /></div>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhUL-rnpDgqlpZuKDy9QT-Lrcl002tYuRu1yrEOiFfJyUwnyKhbByAyK1T3qbNK5fD8b6snhCQGNUyFnHxZ5B4ZEa39jHFOHJ95Pklpd7iupM8QhNm0_F6VHnXClftsE3Ov877KW9_0B7A/s1600/sumussa.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="200" data-original-width="125" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhUL-rnpDgqlpZuKDy9QT-Lrcl002tYuRu1yrEOiFfJyUwnyKhbByAyK1T3qbNK5fD8b6snhCQGNUyFnHxZ5B4ZEa39jHFOHJ95Pklpd7iupM8QhNm0_F6VHnXClftsE3Ov877KW9_0B7A/s1600/sumussa.jpg" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Sumussa</b><br />
<b>- Synkät vedet 2-</b><br />
著者:Camilla Sten & Veveca Sten<br />
訳者:Tuula Kojo<br />
出版:<a href="https://otava.fi/" target="_blank"> Otava <i class="fa fa-external-link"></i></a>, 2018年</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<div>
<br /></div>
Tuvaの住む島々周辺は、このところずっと深い霧に覆われている。こんなにも長い間深い霧に覆われていたことなど、人々の記憶にはない。18世紀の初頭に同じような霧に覆われていたことが記録の断片から垣間見れるのみである。<br />
<br />
人間として育てられながら、実は「海の民」の最後の生き残りであることを数か月前に知ったTuva。霧の背景にある者の存在を知り、人間たちを救おうと立ち向かうのだった。<br />
<hr />
前作で一件落着に見えた。でもこれは3部作。当然ながらそう簡単には終わらない。<br />
<br />
主人公のTuvaは12歳。おそらくその年代の読者を対象にしているのだろうが、こういう本はいくつになって読んでも面白い。冷静に見れば、安易な展開や問題解決もなきにしもあらず。でも、読んでいる最中は、それなりにはらはらどきどきして十分楽しめた。<br />
<br />
3作目が最近出版されたもよう。まだ図書館には入っていないようだが、入ったらすぐ借りられるように予約した。本は十数冊入荷されるらしい。2番目の予約者なので、新品の本が読めるはず♥<br />
<br />
<h3>
"<span style="font-size: 23.4px;">Sumussa: </span>Synkät vedet 2"の意味</h3>
<b><span style="color: red;">sumu </span></b>は <span style="color: red;">霧 </span>のこと。sumussa はその内格なので「霧の中で」という意味になろうか。<br />
<br />
原作であるスウェーデン語での書名は『Sjörök』。特に海にかかる霧をさす言葉らしい。フィンランド語では「merisavu」。聞き覚えのない言葉だったが、ちゃんと辞書にも載っていた。日本語でいう「海霧」?<br />
<br />
《参考ウェブページ》
<br />
<a href="https://otava.fi/kirjat/9789511326250/" target="_blank"> Sumussa | Otava <i class="fa fa-external-link"></i></a>Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-87950111123123519682019-04-03T19:58:00.002+03:002019-10-14T15:17:17.496+03:00📕【児童文学】Ella ja jättipotti:宝くじの当選券はどこへ消えた?図書館から借りた電子ブック。 以前読んだ『Ella ja kadonnut karttakeppi』(<a href="https://fingodeyomu.blogspot.com/2018/10/ella-ja-kadonnut-karttakeppi2.html" target="_blank"> 📕【児童文学】Ella ja kadonnut karttakeppi:エッラたちが巻き起こす大騒動 <i class="fa fa-external-link-alt"></i></a>)と同じシリーズ。内容的に重い本が読みたくない気分の時にぴったりの作品です。<br />
<h2>
Ella ja jättipotti</h2>
<div>
作者は Timo Parvela。フィンランドではよく知られている児童文学作家です。でもこの表紙も、大人用の本の表紙とは違って、作者名が大きくない。書名のほうが目立っています。"Ella" という名前が入っているので、Ellaシリーズを知っている人なら、「ああ、あのシリーズね」っていうのが分かります。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
表紙にいる小さい子たちが Ella とクラスメートたち。Ella たちは大きい袋をもっています。何が入ってる? 大金? Ella たちの前に立つのは、2人の警察官。Ella たち、大金でも拾ったのか??? と、表紙から勝手に想像したのですが…大外れでした。</div>
<div>
<br /></div>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEghtK_qjg3pHD-jG1id1n8OkMJaod2NJfis3ogOsjMbRjyQ0JlXM3svClD6oldv74Y7J9O3MsqnCuCxL2CqXbChKySitwBzLDuFiYSzWHr9ld6IZK71o0KRabk4A8xkO3HL24B9kZDjCUg/s1600/Ella-ja-j%25C3%25A4ttipotti.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="200" data-original-width="133" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEghtK_qjg3pHD-jG1id1n8OkMJaod2NJfis3ogOsjMbRjyQ0JlXM3svClD6oldv74Y7J9O3MsqnCuCxL2CqXbChKySitwBzLDuFiYSzWHr9ld6IZK71o0KRabk4A8xkO3HL24B9kZDjCUg/s1600/Ella-ja-j%25C3%25A4ttipotti.jpg" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Ella ja jättipotti</b><br />
著者:Timo Parvela<br />
表紙:Mervi Lindman<br />
出版:<a href="https://www.tammi.fi/" target="_blank"> Tammi <i class="fa fa-external-link-alt"></i></a>, 2009年</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<br />
パテ(Pate)のポケットから宝くじ券が見つかります。それがなんと100万ユーロの当選券ということが判明。<br />
<br />
でも、エッラたちは未成年であるために、お金を受け取ることができません。いかにお金を受け取るか…という策を練るエッラと仲間たち。そうこうしているうちに気が付くと、宝くじの当たり券がもうどこにも見つからない!!!<br />
<br />
きっと誰かが盗んだに違いない!と、クラスメートみんなで犯人探しを始めるのですが…<br />
<br />
<hr />
<br />
とにかく楽しく読める本。エッラのクラスの子たちもその他の登場人物たちも、とにかく個性があって面白い!! 言葉そのものもいろいろと可笑しく楽しいのですよ。<br />
<br />
例えばクラスの天才?!Tuukkaは、ことわざ・格言・慣用句のようなものをよく使います。ところがそれらは、本来の言葉とは微妙に違う。こんなふうに。<br />
<blockquote class="tr_bq">
Ei savua ilman kultaa.</blockquote>
これ、本来は<br />
<blockquote class="tr_bq">
Ei savua ilman tulta.<br />
<div style="text-align: right;">
<span style="font-size: x-small;">火のないところに煙は立たぬ</span></div>
</blockquote>
なんですよね。文字が少し違うだけだけれど kultaa(<span style="color: red;"><b>kulta </b>金</span> の単数分格)と tulta(<span style="color: red;"><b>tuli </b>火</span> の単数分格)じゃ大きな違い<span style="background-color: white; color: #202124; font-family: "roboto" , "arial" , sans-serif; font-size: 16px; letter-spacing: 0.1px; white-space: pre-wrap;">💦</span><br />
<br />
<h3>
"Ella ja jättipotti"の意味</h3>
<b><span style="color: red;">Ella </span></b>は主人公(語り手)の名前。 <b><span style="color: red;">ja </span></b>は <span style="color: red;">~と</span>。<b><span style="color: red;">jättipotti </span></b>は <span style="color: red;">ジャックポット・大当たり</span>(<span style="color: red;"><b>jätti </b>巨大な</span> + <b><span style="color: red;">potti</span></b><span style="color: red;">(くじなどでの)当選金額</span>)。<br />
<br />
つまり「エッラと大当たり」という意味になりますかね。でもこれだと日本語としてはいまいちかなあ。「エッラと宝くじ」とでもしたほうがいいだろか?<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
《参考ウェブページ》<br />
<br /></div>
<div style="text-align: center;">
<a href="https://www.tammi.fi/kirja/timo-parvela/ella-ja-jattipotti/9789513149437" target="_blank">Ella ja jättipotti <i class="fa fa-external-link-alt"></i></a>
</div>
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-9614655238010068332019-03-23T16:17:00.003+02:002019-07-30T23:14:53.951+03:00📕【小説】Rikinkeltainen taivas:少年時代から現在までの道のり図書館からよく借りられている本のようだったので、読んでみました。図書館の電子ブックです。<br />
<h2>
Rikinkeltainen taivas</h2>
<div>
表紙で手前に描かれているのは、10代前半らしき少年。道の先の方を見ると、中東とか砂漠を連想させる風景。"rikinkeltainen"からの連想か?</div>
<div>
<br /></div>
<div>
書名『Rikinkeltainen taivas』よりも、作者名『Kjell Westö』のほうがずっと目立つ。ということはフィンランドではよく知られた作家。ただ、典型的なフィンランド系の名前じゃない。スウェーデン人系?</div>
<div>
<br /></div>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiRB2F9J9bJyQd6lpLj0AIyDT_gCgdHhnz3vhyphenhyphenSSrxWRPsyIRYmXZwnhnsgMz_qgeJYRPwdg6kfP7YRQ_fWORTad2vrlbkva3ScwiAlQP1_bBrDMsVPpZsUTqpeQO7z2xY5uvdrS_u_0k0/s1600/Rikinketainen_taivas.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="337" data-original-width="235" height="200" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiRB2F9J9bJyQd6lpLj0AIyDT_gCgdHhnz3vhyphenhyphenSSrxWRPsyIRYmXZwnhnsgMz_qgeJYRPwdg6kfP7YRQ_fWORTad2vrlbkva3ScwiAlQP1_bBrDMsVPpZsUTqpeQO7z2xY5uvdrS_u_0k0/s200/Rikinketainen_taivas.jpg" width="139" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Rikinkeltainen taivas</b><br />
著者:Kjell Westö<br />
訳者:Laura Beck<br />
出版:<a href="https://otava.fi/" target="_blank"> Otava <i class="fa fa-external-link"></i></a>, 2017年</td></tr>
</tbody></table>
</div>
<br />
…というところまでが、表紙を見て判断できたこと。<br />
<br />
<hr />
<br />
Alex が傷害事件にあったという知らせ。それをきっかけに、主人公(私)が Alex たちと初めて知り合った少年時代の夏から今までのことを淡々と語っていきます。<br />
<br />
物語の始まりは1960年代。そのころ10代初めだった語り手。その後の学生時代、社会人としての毎日、恋愛関係… <br />
<br />
若い世代よりも中年世代に受けそうな本。ヘルシンキな界隈で育った人たちにとっては、特に懐かしく感じるところがあるんじゃないかな。<br />
<div>
<br /></div>
<h3>
"Rikinkeltainen taivas"の意味</h3>
<b><span style="color: red;">rikki </span></b>は <span style="color: red;">硫黄 </span>のこと。<span style="color: red;"><b>keltainen </b></span>は <span style="color: red;">黄色</span>。<b><span style="color: red;">rikkinkeltainen</span></b>(rikki の属格 rikin + keltainen)で直訳すれば「硫黄の黄色」。もっと日本語的に言えば「<span style="color: red;">硫黄色</span>」。<br />
<br />
<b><span style="color: red;">taivas </span></b>は <span style="color: red;">空</span>。<br />
<br />
つまり書名は「硫黄色の空」。<br />
<br />
「硫黄色の空」ってどんな空かいまいちぴんと来ませんでした(最初に思い浮かんだのは黄砂の飛ぶ空。でもフィンランドには黄砂は来ない)。<br />
<br />
結局、本の中で「硫黄色の空」と描写されていたのは、フィンランドの真夏の夜の空。<br />
<br />
ヘルシンキ界隈は北極圏よりずっと南なので完全な白夜はならないけれど、真夏の頃の空は、太陽が沈んでも真っ暗になることはない。独特の明るさの残る夜の空の色、それが「硫黄色の空」。<br />
<br />
あの空の色が何色かだなんて、今まで考えたこともなかったけれど、次の夏には意識して空を眺めてみたいと思います。私の目にも「硫黄色」に映るかな…<br />
<br />
原作はスウェーデン語。書名は『Den svavelgula himlen』です。<br />
<h3>
著者について</h3>
Kjell Westö(1961年~)は、フィンランドの詩人・作家・ジャーナリスト。スウェーデン系フィンランド人。<br />
<br />
今までに多くの賞を受賞しているようです。劇場化、映画化されている作品も。20ほどの言語に翻訳もされているとか。<br />
<br />
ホームサイトがあったのでのぞいてみたら、なかなかの二枚目。サイトのトップページがあのスタイルなのは、そこにも理由があるのかな。<br />
<br />
<br />
<div style="text-align: center;">
<b>《参考サイト》
</b><br />
<br />
<a href="https://otava.fi/kirjat/9789511317128/" target="_blank"> Rikinkeltainen taivas | Otava <i class="fa fa-external-link"></i></a><br />
<a href="https://otava.fi/kirjailijat/kjell-westo/" target="_blank"> Kjell Westö | Otava <i class="fa fa-external-link"></i></a><br />
<a href="http://kjellwesto.com/" target="_blank"> Kjell Westö <i class="fa fa-external-link"></i></a></div>
Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7282254494874399277.post-46407669236685597272019-01-29T15:52:00.000+02:002019-07-30T23:15:50.616+03:00📕【児童文学】Onnelin ja Annelin kootut kertomukset:『オンネリとアンネリ』シリーズ全集『オンネリとアンネリのおうち』(<i class="fa fa-hand-o-right"></i><a href="https://fingodeyomu.blogspot.com/2018/11/onnelin-ja-annelin-talo.html" target="_blank"> 📕【児童文学】Onnelin ja Annelin talo:『オンネリとアンネリのおうち』原作</a>)、そして『オンネリとアンネリのふゆ』(<i class="fa fa-hand-o-right"></i><a href="https://fingodeyomu.blogspot.com/2019/01/onnelin-ja-annelin-talvi.html" target="_blank"> 📕【児童文学】Onnelin ja Annelin talvi:『オンネリとアンネリのふゆ』原作</a>)は、すでに電子ブックで読みました。<br />
<br />
そのあと、日本語訳の本が紹介されているウェブページ(<a href="https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=1716" target="_blank"> オンネリとアンネリのふゆ|福音館書店 <i class="fa fa-external-link"></i></a>)を見つけたのです。その本は、フィンランドで最初に出版されたときに使われていたのであろうイラスト付き。ほのぼのとしたイラストで、テキストだけの味気ない電子ブックで読んだのが悔やまれたのです。<br />
<br />
『オンネリとアンネリ』シリーズは、日本語には2作品しか翻訳されていません。でも、実はもう2作あるのです。今度このシリーズを読むときには絶対紙の本で!と思っていたところで出会ったのがこの本。『オンネリとアンネリ』シリーズ全4作がまとめられている一冊です。図書館の棚で見つけて借りてきました。<br />
<h2>
Onnelin ja Annelin kootut kertomukset</h2>
<div>
表紙の絵を含めほのぼのとした挿絵は、シリーズ全作品ともに Maija Karma(マイヤ・カルマ 1914年~1999年)によるもの。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
ストーリーは文字だけでも追えます。でも、これらの挿絵があるのとないのとでは大きな違い。そして、少なくとも私自身は、実写映画の写真に彩られた新版よりも、昔ながらの表紙・挿絵の本のほうが好き。</div>
<div>
<br /></div>
<div style="border: 1px solid #a2a2a2; margin-bottom: 10px; padding: 10px;">
<table align="center" cellpadding="0" cellspacing="0" class="tr-caption-container" style="margin-left: auto; margin-right: auto; text-align: center;"><tbody>
<tr><td style="text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhnsBT1lISIaszGGfbvzJTJrR1P3wMtpegFmc-vyOA4G5uRfJivlI4G5qeK0OHxH_Nfk-vbe2nmP1Oy6F3YaDZEOrTHp2qf-3oJR4mOae7e5bLmRmqVshoxVFSTv3vZVgtcPPeneGitPhI/s1600/onnelin-ja-annelin-kootut-kertomukset.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: auto; margin-right: auto;"><img border="0" data-original-height="245" data-original-width="360" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhnsBT1lISIaszGGfbvzJTJrR1P3wMtpegFmc-vyOA4G5uRfJivlI4G5qeK0OHxH_Nfk-vbe2nmP1Oy6F3YaDZEOrTHp2qf-3oJR4mOae7e5bLmRmqVshoxVFSTv3vZVgtcPPeneGitPhI/s1600/onnelin-ja-annelin-kootut-kertomukset.JPG" /></a></td></tr>
<tr><td class="tr-caption" style="text-align: center;"><b>Onnelin ja Annelin kootus kertomukset</b><br />
著者:Marjatta Kurenniemi<br />
挿絵:Maija Karma<br />
出版:WSOY, 2003年</td></tr>
</tbody></table>
</div>
収録されている作品。( ) 内は、それぞれの作品が最初に出版された年。<br />
<ol>
<li>Onnelin ja Annelin talo(1966年)</li>
<li>Onnelin ja Annelin talvi(1968年)</li>
<li>Onneli, Anneli ja orpolapset(1971年)</li>
<li>Onneli, Anneli ja nuktuskello(1983年)</li>
</ol>
<span style="font-weight: 400;">3作目と4作目について、内容を簡単にメモしておきます。</span><br />
<h4>
Onneli, Anneli ja orpolapset</h4>
<div>
オンネリとアンネリの家の近くにできた孤児院が事件?の発端となる。2人は、そこを抜け出してきたという Pekki と知り合い、孤児院の子どもたちが、そこの院長に無下に扱われていることを知ります。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
Pekka、そして事情を知ったオンネリとアンネリは、Vaaksanheimo 家族(シリーズ2作目で登場した小人の家族)の協力も得て、子どもたちを院長のもとから助け出そうとするのです。</div>
<h4>
Onneli, Anneli ja nuktuskello</h4>
<div>
新しく作られる自動車道が、オンネリとアンネリのお隣、Tingelstiina・Tangelstiina姉妹の家を通るといいます。新しくできた工場のために、新しい、真っ直ぐな道が必要だから。</div>
<div>
<br />
さらに、近くを流れる川が汚染されていることに気づく Ruuskuja(バラ通り) の住人たち。工場と何か関係がある?</div>
<div>
<br /></div>
<div>
一方、Tingelstiina たちの弟である発明家 Vekotiitus は、近所の住人たちに、素晴らしい発明品を公表しました。その名も nukutuskello(↔ herätyskello 目覚し時計)。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
のちこの nukutuskello は、事件解決に一役買うことになります。</div>
<h3>
映画</h3>
<div>
『オンネリとアンネリのおうち』と『オンネリとアンネリの冬』と同様、シリーズ3作目と4作目も映画化されています。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
3作目を原作にした映画は、映画名が原作とは異なります。(Onneli, Anneli ja salaperäinen muukalainen)</div>
<div>
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<iframe allowfullscreen="" class="YOUTUBE-iframe-video" data-thumbnail-src="https://i.ytimg.com/vi/BBwHx_mrpfo/0.jpg" frameborder="0" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/BBwHx_mrpfo?feature=player_embedded" width="320"></iframe></div>
<div>
<br /></div>
<div>
4作目を原作とした映画は、この冬公開されたばかり。前作まで主人公たちを演じてきた女の子たちは、もう大きくなりすぎちゃったのでしょう。この映画では、主人公を演じるのが別の女の子たちです。</div>
<div>
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<iframe allowfullscreen="" class="YOUTUBE-iframe-video" data-thumbnail-src="https://i.ytimg.com/vi/Ffh-EuNTQkg/0.jpg" frameborder="0" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/Ffh-EuNTQkg?feature=player_embedded" width="320"></iframe></div>
<br />
「オンネリとアンネリ」シリーズの3作目と4作目は、そのうち日本語訳もされるのかな。映画はどうだろ?日本でもそのうち公開されるのでしょうか?<br />
<h3>
"Onnelin ja Annelin kootut kertomukset"の意味</h3>
<span style="color: red;"><b>kertomus</b> 物語</span> の複数主格が kertomukset。それを修飾しているのが kootut、動詞 <span style="color: red;"><b>koota</b> 集める</span> の受動過去分詞 koottu の複数形。<br />
<br />
書名全体を日本語にすると「オンネリとアンネリの物語集」って感じかな?Kuukkeli (くうっけり)http://www.blogger.com/profile/09665757665152167559noreply@blogger.com0