犬との生活の中で気になる(かもしれない)ことば 1~「犬」と言われるのは嫌?~
最近は犬と一緒に生活する人たちが増えてきていますよね。そして、多くの人達にとって犬は単なるペットではなく家族の一員。そんな中、言葉の感覚にもあれこれ変わってきているようで…
自分の犬を他人から「犬」と呼ばれるのは嫌な感じがする。そんな話をいつだったかネット上で見かけました。みんながみんな嫌だということではないようだけれど、嫌だという人は確かにいるらしい。そのことになんだか驚いてしまった私です。
その後、犬との生活にの中で使われていた日本語のなかには、最近は好まれなくなっている言葉というものがほかにもあることに気付きました。「餌」「飼う」「ペット」などなど。
もうずっと、日常語はフィンランド語の私です。日本語の感覚はきっとかなりズレてきている…😅 そんなわけで日本語についてはなんともいえません。一方で、はてさてフィンランド語だとどうなんだろう?という疑問がわいてきました。そこで今後数回に分けて、犬との生活の中で使われるいくつかの気になりそうな言葉について、フィンランド語の場合はどうだろう?ということを書いてみることにします。
まあ、言葉の感覚というのは人によってそれぞれ(例えば「犬」と言われて嫌な気分になる人がいる一方で、全然気にならない人もいる)。私がここに書くことは、あくまで私個人の感覚によるもの。そのへんご了承くださいませ。
とまあ、前置きはここまで。
今回はまず、フィンランドで他人が自分の「犬」をどうよぶかについて書いてみます。
KOIRA
日本語の「犬」に相当するのがこの言葉。「犬」という種の名称で、特にネガティブなニュアンスもポジティブなニュアンスもありません。他人が自分の犬を「KOIRA(犬)」と言ってきたとしても、別に嫌な感じはしないことでしょう。
日本の場合はもともと、相手の家族について話すときには、例えば「娘さん」とか「息子さん」などと敬称をつけますよね。それで、家族の一員である「犬」が敬称なしで単に「犬」と言われると嫌な感じがするのかも。
フィンランドの場合は、相手の家族の一員について話すときにも特に敬称はつけません。それで「KOIRA(犬)」って言われても別に嫌な感じなんて受けないのだろうと思います。
HAUVA
日本語でいう「ワンちゃん」。辞書を見ると幼児語ってことですが、大人が大人相手に使っているのを見聞きすることも珍しくありません。
私自身も好きな言葉です。家族の中での犬の愛おしさをよく表していると思うので。ちょっと説明しますと…
フィンランドの犬は「HAU HAU(ハウハウ)」と吠えます😁(というか、犬の吠え声をフィンランド語ではそう書き表す)。一方、「赤ちゃん」のことをフィンランド語では「VAUVA」といいます。つまり「HAUVA」は、「犬」と「赤ちゃん」を同時に連想させる言葉なのです。
うちの子が小型犬のせいかもしれないけれど、知らない人に
Oi, miten ihana hauva!(わあ、なんてかわいいワンちゃん)
なんて言われることはありがち。よくよく考えてみると少なくともうちの子の場合、よその人との会話の中では KOIRA と言われるより HAUVA と言われることのほうが多いかも。
MOKO
MOKO はフィンランド語とは関係ありません。うちの子の名前です。KOIRA といわれるよりも HAUVA といわれるよりも、実はこの名前をいわれることが一番多い。
うちの子をかまってくれそうな人は特に、初対面でもまず犬の名前を聞いてきます。だから、KOIRA なんて言われるまもなく、すぐに MOKO というようになる。
つまり…
KOIRA(犬)は普通に使われるし別に嫌な言葉ではない。HAUVA(ワンちゃん)なんていい方もある。でも、名前で呼ぶのがフィンランドでは一般的ということになりましょうか。
ところで、MOKO(モコ)という犬の名は、フィンランドではどうもめずらしいみたいです。聞き返されたり、何かしら意味があるのか訊ねられることがよくありますもん。
じゃあ、フィンランドではどんな名前を犬につけてるのか?去年の人気の名前です。
- Hertta(へルッタ)
- Luna(ルナ)
- Martta(マルッタ)
- Hilla(ヒッラ)
- Helmi(ヘルミ)
- Nova(ノヴァ)
- Kerttu(ケルットゥ)
- Elsa(エルサ)
- Onni(オンニ)
- Sulo(スロ)
所変わればですね😄
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