バレットジャーナルという言葉は知っていたし、それがどんなものかというのも、ネット上の情報からだいたいは分かっていたつもりでした。

そんな中、日本語版の『バレットジャーナル』の本を紹介しているウェブページにたまたま迷い込みました。そしてそれが、この本を読んでみようかと思ったきっかけ。

Bullet Journal -metodi

Bullet Journal -metodi
著者:Ryder Carrol
訳者:Julia Kellums
出版: Otava , 2018年
インターネット上だけを見ると、バレットジャーナルって一冊のノートに簡潔にメモをしていくものにも見えるし、逆に、すごくいっぱい好きなように飾り付けて自由に書くものにも見えます。

特に後者のイメージは強い。ちょっと検索すると、書き(描き)飾ったノートの写真がいっぱい目につくし。

いずれにしても、インターネット上だけでは、バレットジャーナルなるものの主旨がいまいち分かりませんでした。

でも本を読んだ今、なんとなくわかった気はします。インターネット上で見るバレットジャーナルはテクニックばかりが表に出ているけれど、本当にノートを生かしたいのなら、それを書く意味に注目すべき。バレットジャーナルをやろうと思う人は、この本もちゃんと読んだほうがいいんじゃないかな。


それにしても、この本がフィンランド語に訳されていたのは意外。本の中身よりも何よりも、そのことの方が私には印象的!

日本では、文具好きの人も多いし、ノート術もいろいろ流行ってる。でも、フィンランド人に関しては、そういうイメージが全くなかったのです。読めないような筆跡のフィンランド人は多いし、お店に並ぶ文房具の数も品質も、日本のそれには全然およばない。そして、少なくとも自分のまわりには、バレットジャーナルのようなものに興味をもちそうな人はいない。

どうやら、私が持っていたフィンランド人に関するイメージは、かなり偏っていたようです。この本は、英語版が出版されたのと同じ年にフィンランド語版として出版されています。ちょっと検索してみたら、フィンランド人によって書かれたバレットジャーナルに関する本がすでに2年前に出版されていました。

本が出版されるからには、それなりの需要が見込まれていたはず。フィンランド人の中にもこういうのが好き人、結構いるってことですよね。フィンランド人に関するイメージがちょっと広がりましたわ


ところで、このところ翻訳本の表紙を比べるのがちょっとした楽しみの一つになっています。本を手にした時、一番最初に目に入るのは、本の中身じゃなくて表紙ですしね。

ということで、これは日本語版。(画像からのリンク先はアマゾン)


そして、原作である英語版の表紙。(画像からのリンク先はアマゾン)


フィンランド語版の表紙は英語版とほぼ同じ。日本語版は帯の分だけ縦がつまってる?!

"Bullet Journal -metodi"の意味

英語の書名『The Bullet Journal Method』ほぼそのまま。method がフィンランド語化すると metodi になるのですね。

ところで、この本を読んで新たに知った言葉(略語?!)も2つほど書いておきます。

  • bujo バレットジャーナル
  • bujoilu バレットジャーナルを書くこと
これらをフィンランド語的に読むと、「ブヨ」と「ブヨイル」…なんだか、かゆくなりそうな言葉💦