何か軽い本はなかろうかと図書館をうろうろしていたときに、棚に展示してあったこの本が目につきました。

Jokakelin mies
著者:Pasi Ahtiainen
出版:Gummerus  2014年

表紙を見る限りお堅い本ではなさそう、という理由で借りてきた本です。


Jokakelin mies

Niilo は平凡な男性教師。仕事への情熱のようなものも全くなくて、無気力に毎日を過ごしています。

そんなある日、何かがプッツリ? Niilo は教室で気を失います。そしてそれに続く3週間の病休の中、彼はアナキズムに興味を抱きはじめるのですよ。


表紙が物語っていた通り、お堅い本ではありませんでした。でも、あまり好みの本では無かったというのが正直のところ。物事をユーモラスに語っている本とは相性が合わないことが多いんですよね。ユーモラスなのが苦手というわけではなくて、ユーモアのセンスがちょっと違うよね、という感覚。

それでも、底辺にあるテーマはまともなもので、いろいろと考えさせられるとこともありましたわ。

著者について

著者 Pasi Ahtiainen(1976年~)は社会学を学び、今は広報関係のお仕事をされています。この Jokakelin mies は、彼の処女作になります。

"Jokamkelin mies" の意味

最後に、書名の意味です。

Jokakelin

jokakeli の単数属格。jokakeli 自体は joka keli の複合語です。

joka joka päivä 毎日というときに使われる joka と同じ意味。つまり、日本語では「毎」とでも言いましょうか。日本語に訳そうとするより、英語の every だと考えたほうがしっくりくるかも。

keli というのは、路面状態のことです。口語では、より広く、天候のことをさすこともあります。

jokakeli って、日本語に直訳しにくい…

ちなみに、Google検索で jokakelin と入れてみると、次のような検索候補がでてきます。
jokakelin renkaat(rengas タイヤ
jokakelin sukset(suksi スキー板
jokakelin saappaat(saapas 長靴
jokakelin kengät(kenkä
どんな路面状態でも使えるタイヤ、どんな状態の雪でも使えるスキー板…これらの用例で jokakeli の意味が何となくわかるでしょうか。

mies

のこと。

Jokakelin mies

う~ん…うまく日本語に訳せません。ごめんなさい。