今回も、図書館から借りた電子ブック。いつものように「今一番借りられている順」に並べたときに、上位になっていたので借りました。

Siivoojan käsikirja ja muita kertomuksia

Siivoojan käsikirja ja muita kertomuksia
著者:Lucia Berlin
訳者:Kristiina Drews
出版: Aula & Co ,  2017年

書名にある "Siivoojan käsikirja" をはじめ、全25作品が収められている短編集です。

ランドリーでの話だったり、アルコール依存者の話だったり、掃除婦の話だったり…。普通の生活(とはいっても多くの読み手にとってはおそらく経験のない世界)が描かれていて、面白い。

私はフィンランド語訳を読んだわけですが、原文(英語)で読める語学力があるなら原文で読んだほうがよさそうです。翻訳がどんなに素晴らしいものだとしても、言葉のリズムやニュアンスは、原文と翻訳とでは多少違いが出てしまうでしょうから。

"Siivoojan käsikirja ja muita kertomuksia"の意味

それぞれの単語の意味です。
  • siivoojansiivooja 掃除人 の単数属格
  • käsikirjaハンドブック の単数主格
  • ja~と
  • muitamuu の複数分格
  • kertomuksiakertomus 物語 の複数分格
つまり、「『掃除人のためのガイドブック』と他の物語」という意味になります。要は、『Siivoojan käsikirja』という作品に加えて、他の複数の作品が集められている本ということ。

原題は『A Manual for Cleaning Women: Selected stories』

ちなみに『Siivoojan käsikirja(A Manual for Cleaning Women)』という作品は、『掃除婦のための手引き書』という題で日本語訳されているようです。

著者について

Lucia Berlin (1936–2004) はアメリカの作家、文学の教師。4人の男の子の母親。アルコール依存症。のちに大学准教授。…と、驚くほどに多色な人生を歩んだ方です。

《参考ウェブページ》
SIIVOOJAN KÄSIKIRJA - Aula & Co