もともとは、読んだ本を記録するつもりで始めたブログです。でも、フィンランド語で読んでるのは本だけじゃない…

ということで、ちょっと目についたニュースなどについてもこのブログに書いていくことにしました。

Sanomalehtiä eri ajoilta
(異なる時代の新聞)
撮影:Pietinen,  1931年
画像元: sanomalehtiä eri ajoilta | Museovirasto - Musketti | Finna.fi 
ライセンス:  CC BY 4.0 

古い写真をひっぱってきましたけど、今の時代はニュースといえば新聞よりもインターネットで読むほうが多いですよね。ここで取り上げるのも、ほとんどがインターネット上で読めるもの。

今回は、1か月近く前のニュース。ニュースというにはもう古いかな…(^_^;)

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フィンランドでも高齢化社会が進んでいます。そんな中での労働者の確保は、将来に向けて解決すべき重要な課題のひとつ。

そんな背景も受けて、フィンランドでは外国人労働者の受け入れを緩和するか否か、ということがときどき話題にあがります。

真のフィンランド人党(Perussuomalaiset)の党首 ユッシ・ハッラアホ(Jussi Halla-aho)氏は、外国人労働者の受け入れ緩和には反対。そこで例として挙げられたのが(だしに使われた?!)のが日本!!

ハッラアホ氏が日本を例にあげて言っているのは、おおよそ次のようなことです。
  • 日本は日本人の国であり続けたいとしており、アジアの労働力が身近にあるのにかかわらず、労働者不足の問題を外国人の受け入れで解決しようとはしていない。 日本では、将来の人口減少を容認している。
  • 高齢化社会の問題は、日本のように、技術進歩・ロボット化・効率化によって解決すればよい。 


その翌日、内務大臣カイ・ミュッカネン(Kai Mykkänen)氏が反論しました。
だしに使われた!?日本に関して、ミュッカネン氏はおおよそ次のようにいっています。
  • 今世紀に入ってからの日本の生活水準の向上は、工業先進国の中では最も脆弱。日本人は急激に高齢化しているのにもかかわらず、労働力としての移民の受け入れが欠如していることがその理由の一つとして挙げられる。
  • 確かに日本では、例えば老人介護などでロボットを利用し労働力不足を補っている。日本は自動化を受け入れることに抵抗のない文化を持ってはいるが、高齢化社会と経済発展を両立させることができていない。
そして、このことが書かれていた記事の見出しが "Japanin tie on alamäki(日本の道は下り坂)"



ハッラアホ氏は日本の現状を知らないんじゃ?という気もします。でも、こういう認識をもっているっていうことは、日本は外国人をあまり受け入れないということで知られているってことでもある…

それにしても大丈夫ですかね、日本? 外国からこんな風に思われているって認識ぐらいはあるのかな?