今回も図書館から借りた電子ブックです。

Onnelin ja Annelin talo

これ、映画化もされているんですよね。で、この表紙もどうやら映画からとられているみたい。

Onnelin ja Annelin talo
著者:Marjatta Kurenniemi
出版:WSOY, 2014年
Onneli と私(Anneli)は大の仲良し。

ある朝2人は封筒を拾います。封筒を警察に届ける2人。そして結局封筒は2人のものに。

そんなこんなの不思議なことが重なって、2人は家をもつことになり、そこで暮らし始めます。その家は、まるでこの2人のために建てられたような家。素敵な家というだけではなく、おもちゃや2人にぴったりの洋服なども用意されていたのでした。

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ほっこりしました。女の子たちはこの本を読みながら、自分にもこんなことが起こったら…と夢見るに違いありません。

この作品が最初に出版されたのは1966年。50年以上前のことです。確かに何となく、この2人は古き良き時代?の女の子っぽい。でも、この本は読み続けられて少し前に映画化もされている…ということは、女の子の夢見る世界って、今も昔もそんなに変わってないということなのかな。

今回読んだこの本は、映画化に合わせて出版されたもののようです。本の後の方のページには、映画の場面が写真付きでいくつか紹介されていました。

出版社サイトのこの本に関するページです。



日本語にも翻訳されています。この作品、フィンランドでも古い版はこの表紙らしい。


"Onnelin ja Annelin talo"の意味

それぞれの言葉の意味です。
  • OnnelinOnneli オンネリ(名前)の属格
  • AnnelinAnneli アンネリ(名前)の属格
  • ja~と
  • talo
ですから、日本語版の書名『オンネリとアンネリのおうち』は、原作名からほぼ直訳ということになります。

ところで、アンネリって名前はよく耳にするけど、オンネリっていう名前はほとんど耳にしたことがありません。調べてみたら、オンネリっていう名前の人、確かにいるのだけれど、数としてはあんまり多くないみたい。

具体的にどれだけかというのはここには書きませんが、Väestörekisterikeskus(Population Register Centre)のサイトのこちら ↓ のページから調べることができますので、興味があればどうぞ。


著者について

Marjatta Kurenniemi(マリヤッタ・クレンニエミ 1918年~2004年)はフィンランドの作家。児童・ジュニア向けの作品を数多く世に出しました。

彼女の作品である「オンネリとアンネリ」シリーズは映画化もされています。この『オンネリとアンネリのおうち』を含め、今までに映画化されたのが3本。そして今年のクリスマスに、4本目の映画が上映されるとのことです。