図書館から借りた電子ブック。 以前読んだ『Ella ja kadonnut karttakeppi』( 📕【児童文学】Ella ja kadonnut karttakeppi:エッラたちが巻き起こす大騒動 )と同じシリーズ。内容的に重い本が読みたくない気分の時にぴったりの作品です。

Ella ja jättipotti

作者は Timo Parvela。フィンランドではよく知られている児童文学作家です。でもこの表紙も、大人用の本の表紙とは違って、作者名が大きくない。書名のほうが目立っています。"Ella" という名前が入っているので、Ellaシリーズを知っている人なら、「ああ、あのシリーズね」っていうのが分かります。

表紙にいる小さい子たちが Ella とクラスメートたち。Ella たちは大きい袋をもっています。何が入ってる? 大金? Ella たちの前に立つのは、2人の警察官。Ella たち、大金でも拾ったのか??? と、表紙から勝手に想像したのですが…大外れでした。

Ella ja jättipotti
著者:Timo Parvela
表紙:Mervi Lindman
出版: Tammi , 2009年

パテ(Pate)のポケットから宝くじ券が見つかります。それがなんと100万ユーロの当選券ということが判明。

でも、エッラたちは未成年であるために、お金を受け取ることができません。いかにお金を受け取るか…という策を練るエッラと仲間たち。そうこうしているうちに気が付くと、宝くじの当たり券がもうどこにも見つからない!!!

きっと誰かが盗んだに違いない!と、クラスメートみんなで犯人探しを始めるのですが…



とにかく楽しく読める本。エッラのクラスの子たちもその他の登場人物たちも、とにかく個性があって面白い!! 言葉そのものもいろいろと可笑しく楽しいのですよ。

例えばクラスの天才?!Tuukkaは、ことわざ・格言・慣用句のようなものをよく使います。ところがそれらは、本来の言葉とは微妙に違う。こんなふうに。
Ei savua ilman kultaa.
これ、本来は
Ei savua ilman tulta.
火のないところに煙は立たぬ
なんですよね。文字が少し違うだけだけれど kultaa(kulta の単数分格)と tulta(tuli の単数分格)じゃ大きな違い💦

"Ella ja jättipotti"の意味

Ella は主人公(語り手)の名前。 ja ~とjättipotti ジャックポット・大当たりjätti 巨大な + potti(くじなどでの)当選金額)。

つまり「エッラと大当たり」という意味になりますかね。でもこれだと日本語としてはいまいちかなあ。「エッラと宝くじ」とでもしたほうがいいだろか?

《参考ウェブページ》