前回読んだ本( 📕【児童文学】Paten aikakirjat:パテの夏休みの日記)がなかなか面白かったので、同じ作者の本を借りてみました。

Ella ja kadonnut karttakeppi

表紙はちょっぴりファンタジーっぽいです。でも、内容がファンタジーというよりは、登場人物たちの思考回路がとってもファンタジー💦なのです。

Ella ja kadonnut karttakeppi
著者:Timo Parvela
表紙:Mervi Lindman
出版:Tammi , 2012年
Ella は小学2年生。もうすぐ3年生になれるはず。でも、2年生が終わるまでに学ばなきゃいけないことはまだ残っています。そんな中、先生の指示棒が行方不明に!先生にとって指示棒は大切なプロの道具。それが無くては授業もうまく進みません。

そこで Ella たちは、指示棒を探し出し取り返す計画をたて…

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指示棒探し以外にも、あれやこれやと奇想天外な事件が起きます。笑えました。ほんとに奇想天外。Ella をはじめとして子供たちも変わってるし、担任がそれ以上に変わった先生。校長も変?!です。

とはいうものの、私は前回の本のほうが好みかな。登場人物自体は前回の本も今回の本も一部重なるんですけどね。

今回読んだ本の主人公は Ella。で、前回読んだ本の主人公 Pate は、Ella のクラスメートのひとりなのですよ。

ちなみに、Ella を主人公にした作品も Pate を主人公にした作品もそれぞれシリーズものです。Ella シリーズが先で、すでに多くの作品が出版されているらしい。で、Pate シリーズは後から出たもので、まだ数作品のみのようです。


出版社によるこの本の紹介ページです。


"Ella ja kadonnut karttakeppi"の意味

 それぞれの単語の意味です。
  • Ellaエッラ(女性名。ここでは主人公の名前)
  • ja~と
  • kadonnutkadota 消える・なくなる の能動過去分詞
  • karttakeppi指示棒・ポインターkartta 地図 + keppi 棒・スティック
つまり「エッラと消えた指示棒」という意味になります。

先生が使う長い棒(指示棒・ポインター)を、フィンランド語で karttakeppi というのは面白い。確かに、あれを一番使いそうなのは地図を指す時かも。