【フィン単語】子どもとアブラナ
根っからの日本人の私には、かなり意識しないと R と L を聞き分けることができません。大概はぜんぜん意識していないので、R も L も同じ音に聞こえてしまう…
そんな私がぎょっとした言葉…「ゲーニムウンネルトゥ ラプシ」。
耳にしたのは何年も前の話ですが、その時とにかくびっくりしたので、妙に記憶に残ってしまったのでした。
ゲーニムウンネルトゥ
おそらく日本人の耳にはほぼそう聞こえると思います。正しくフィンランド語で書けば geenimuunneltu。geeni と muunneltu がくっついた言葉。geeni は遺伝子のこと。また、動詞 muunnella 変える を受動過去分詞にしたのが muunneltu。
geenimuunneltu というのは、要するに 遺伝子組み換えされた という意味。
ラプシ
ra も la もカタカナで書くと「ラ」。私の場合、耳で聞いただけでははっきり区別ができいことのほうが多い。さらに、lapsi という単語は知っていたけど、rapsi という単語にはなじみがなかったこともあって、「ゲーニムウンネルトゥ ラプシ」を最初「geenimuunneltu lapsi」と聞き取ってしまったのです。lapsi は子供のことなので、geenimuunneltu lapsi は、遺伝子組み換え児!?という意味になってしまいます。ああ、恐ろしい…
さすがに「まさか?!」と思いまして、lapsi ではなく rapsi セイヨウアブラナ なんだということは、すぐ気づきましたけどね。それにしても、恐ろしい聞き違いをしたものです。
rapsi と rypsi
完全に蛇足になりますが、rapsi ついでに、それとよく似た rypsi という言葉についてもメモしておきます。これら2つは、言葉自体も似ている上に、その言葉が指すものもとても似ている。それで、どっちがどっちかいつも混乱してしまうのですよ。
rapsi Brassica napus oleifera (セイヨウアブラナ?)
rypsi Brassica rapa oleifera (アブラナ?)
まあ、これらの言葉は別に区別できなくとも日常生活には何の差しさわりもないんですけどね。
そのかわり、lapsi と rapsi はきちんと区別できないと、心臓に悪いかも。
rapsi Brassica napus oleifera (セイヨウアブラナ?)
- ルタバガの仲間
- フィンランドでは南部で生産(rypsi より長い生育期間が必要なため)
- 茎の下の方の花から咲く
rypsi Brassica rapa oleifera (アブラナ?)
- カブの仲間
- フィンランドでは、rapsi より広域で生産
- 茎の上の方から花が咲く
(参考ウェブページ Mitä eroa on rypsillä ja rapsilla? | Tiede)
まあ、これらの言葉は別に区別できなくとも日常生活には何の差しさわりもないんですけどね。
そのかわり、lapsi と rapsi はきちんと区別できないと、心臓に悪いかも。
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