電子ブックを「今一番借りられている」順に並べたときに、上位にある本を借りる…たびたびそうやって読む本を選んでいます。

それはそれで面白いと思ってはいるのだけれど、この方法で本を選ぶと、ミステリー小説に当たることがやけに多いということに気づきました。

私、特に読書好きというわけでもなく、さらに小説の類はそれほど得意でない…

で、その類に疲れて、図書館の電子ブックのリストを見ながら、気分で選んで借りたのが今回の本です。

Euroopan lyhin historia

Euroopan lyhin historia
著者:John Hirst
訳者: Helene Bützow
出版:S&S, 2017年

ヨーロッパ史が、すご~く短くまとめられた本です。全10章のうち、1・2章がヨーロッパの通史。通史なのにそれだけコンパクトにまとめてあるのがありがたい。特に、ヨーロッパの歴史が ??? の私のようなものにはぴったりです。

他の章には、テーマごとにもうちょっと詳しい歴史が書かれています。とはいうものの、短い本ですから、ヨーロッパの歴史の中で特にとりあげる価値があると考えられるもの(!?)しか取り上げられていません。「ヨーロッパの歴史」と題されてはいますが、全体に「西ヨーロッパ」中心の歴史の本です。

ヨーロッパの北のはずれである北欧に関しても、特に取り上げられていませんでした。せいぜいバイキングが登場したぐらいなものです。そのバイキングも、イギリスやフランス界隈に遠征・定住したから言及されているわけで、そうでもなかったら登場しなかったはず。

その代り、イギリスは結構登場していましたね。この本の著者はイギリス人だろう、と想像してしまうぐらいに。まあ、その想像ははずれでしたけどね。

"Euroopan lyhin historia"の意味

それぞれの単語の意味です。
  • EuroopanEurooppa ヨーロッパ の単数属格
  • lyhinlyhyt 短い の最上級
  • historia歴史
つまり、この書名の意味は、原書名『The shortest history of Europe』そのまま。

著者について

John Hirst(1942年~2016年)は、オーストラリアの歴史家。大学で教鞭もとっていました。

《参考ウェブページ》
Euroopan lyhin historia – Kustantamo S&S
John Hirst (historian) - Wikipedia