去年読み始めた3部作。

1冊目がこれ。

そして2冊目。

今年になって3冊目が出版されました。

紙の本を借りるつもりで少し前から図書館に予約。でも、電子ブックが先に借りられたので、予約は解除して電子ブックで読んだのでした。

Pakenijat

Pakenijat
著者:K. K. Alongi
出版:Otava, 2018年
表紙:Timo Numminen

3部作の3冊目…つまり完結編。

世の中のほとんどの人間が突然死に絶え、生き残ったのはわずかの若者たちだけ。…そんな現実離れした設定だっただけに、いったいどう完結させるつもりなのか、そのことにとっても興味がありました。

ん~、でも結局は完結したというよりも、これからまた新しい冒険が始まるって感じの終わり方。

人々を死に至らしめた原因は何だったのか、逆に、生き残った若者たちはなぜ生き残れたのか…それは謎のままに終わりました。

舞台は今のフィンランドです。でも、内容的には「ファンタジー」って感じかなあ。特にこの3冊目を読んだ後、そう思いました。

正直言って、この終わり方には物足りなさを感じました。でも、「私ってばもしかして、フィンランド語の本をそれなりの速さで読めるんじゃね?」とうれしい誤解ができる程度にサクサク読めたので満足しています。(ジュニア向けの本であることは忘れておくことにしよう…)

"Pakenijat"の意味

pakenija 逃亡者 のこと。pakenijat はその複数主格です。

著者について

K.K.Alongi(本名:Katariina Alongi)(1967年~)は、ヘルシンキ生まれ。現在はカリフォルニア在住。

《参考ウェブページ》
K. K. Alongi | Otava
Pakenijat | Otava