📕【小説】Everstinna:とある女性の人生
いつものように、図書館から借りた電子ブックです。
ひとりの女性が、自分の人生を淡々と語る…そんな内容です。
20世紀の初めに生まれ、ラプア運動に傾倒し、戦時中はナチスを支持し、戦後は夫の暴力に心も体も傷つけられ、精神病院をへて、再びあらたな人生を踏み出し…
人から見れば波乱万丈の人生。でもそれが淡々と語られるのです。
この著者の作品群では、女性、権力、そして性が中心的なテーマとなっているそう。そういわれてみれば、確かにこの本もその通り。
私にとっては、今までに読んだことのないタイプの本で、とても新鮮でした。でも、読みにくかった~。方言で書かれていたもので。
ちなみに、eversti が 大佐。-nna がつくとその言葉が女性化?するようです。
蛇足ですが、似たようなつくりの言葉に keisarinna があります。everstinna よりも見聞きする機会はずっと多い言葉。
keisari は 皇帝・天皇。で、keisarinna は 女帝 とか 皇后 とかの意味になります。
『Hytti nro 6 』で2011年にフィンランディア賞を受賞したほか、その他にも多くの賞を得ています。また、2013年には Pro Finlandia -メダル(芸術家・作家を対象とした勲章)が与えられました。
《参考ウェブページ》
Everstinna | Like Kustannus
Rosa Liksom | Like Kustannus
Rosa Liksom – Wikipedia
ロサ・リクソム - Wikipedia
Everstinna
フィンランドの作家をあまり知らない人には、この表紙は分かりにくいと思いません? 少なくとも私は、著者名をすぐには読み取れなかった…。知らなかったんですよ、この作家。
いずれにしても、よく知られた著者の本じゃないと、こんな表紙にはできないだろうなあ…。逆に言うと、この著者はフィンランドではよく知られているということですね。
Everstinna 著者:Rosa Liksom 出版:Like, 2017年 |
ひとりの女性が、自分の人生を淡々と語る…そんな内容です。
20世紀の初めに生まれ、ラプア運動に傾倒し、戦時中はナチスを支持し、戦後は夫の暴力に心も体も傷つけられ、精神病院をへて、再びあらたな人生を踏み出し…
人から見れば波乱万丈の人生。でもそれが淡々と語られるのです。
この著者の作品群では、女性、権力、そして性が中心的なテーマとなっているそう。そういわれてみれば、確かにこの本もその通り。
私にとっては、今までに読んだことのないタイプの本で、とても新鮮でした。でも、読みにくかった~。方言で書かれていたもので。
"Everstinna"の意味
everstinna は、ここでは 大佐夫人 のこと。この本の主人公(語り手)は大佐と結婚。それで everstinna という敬称をもつことになるのです。ちなみに、eversti が 大佐。-nna がつくとその言葉が女性化?するようです。
蛇足ですが、似たようなつくりの言葉に keisarinna があります。everstinna よりも見聞きする機会はずっと多い言葉。
keisari は 皇帝・天皇。で、keisarinna は 女帝 とか 皇后 とかの意味になります。
著者について
Rosa Liksom (ロサ・リクソム。本名 Anni Ylävaara。1958年~)は、フィンランドの作家、そして画家。処女作は、短編集『Yhden yön pysäkki』(1985年)です。『Hytti nro 6 』で2011年にフィンランディア賞を受賞したほか、その他にも多くの賞を得ています。また、2013年には Pro Finlandia -メダル(芸術家・作家を対象とした勲章)が与えられました。
《参考ウェブページ》
Everstinna | Like Kustannus
Rosa Liksom | Like Kustannus
Rosa Liksom – Wikipedia
ロサ・リクソム - Wikipedia
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿