この本は、今、図書館からよく借りられているらしい。電子ブックも全部貸し出し中ってことが多いのです。でも数日前、たまたまこの電子ブックが借りられる状態になっていたので、ここぞとばかりに借りました。

さっき、地域の図書館のこの本の予約状況を見たら、130名あまりが現在予約中。借りることができたときにさっさと電子ブックで借りたのは正解でした。

Kuinka olla piittaamatta p*skaakaan: Nurinkurinen opas hyvään elämään

参考までに、これ ↓ が原作である英語版の表紙。


そしてこれ ↓ がフィンランド語版の表紙。フィンランド語は英語とは全然違う言語だけれど、もとの表紙デザインをあまり崩すことなくフィンランド語化させてます。ハイフンを使用せざるを得ないところは、やっぱりフィンランド語。フィンランド語って長い語が多いもの。

Kuinka olla piittaamatta p*skaakaan
- Nurinkurinen opas hyvään elämään -
著者:Mark Manson
訳者:Aura Nurmi
出版:Atena , 2018年

いわゆる、自己啓発本。書名と本の紹介文を見て、その系の本としては新鮮な内容かもしれないと思って読み始めました。

ん~でもどうだろ? 思ったほどには新鮮じゃなかったな、というのが正直なところ。

私は勝手に、自己啓発本は大きく分けて3つの系統があると考えています。実際には、どの本にもいろんな要素がまじりあっているのだろうけれど。

ひとつはバリバリ系。成功、あるいはたゆまない自己研鑚をうながすってやつ。
もうひとつがスピリット系、信じればうまくいくってやつ。
さらなるひとつが人生哲学系、普通の人の普通の人生をよりよく生きることのヒントなどが書かれているやつ。

この本は、この3つの分け方でいうと人生哲学系。よくあるバリバリ系の自己啓発本とは違うところが読者に受け入れられているんじゃないかな。


私が読んだのは電子ブックだけれど、もちろん普通の本もあります。それも、ハードカバーとソフトカバーが。さらにはオーディオブックも。それだけ人気があるということか?

こちらは出版社のサイトの、この本の電子ブック版紹介ページ。


本の中身の見本も公開されています。



この本は、日本語でも出版されているもよう。


"Kuinka olla piittaamatta p*skaakaan: Nurinkurinen opas hyvään elämään"の意味

それぞれの単語の意味です。
  • kuinkaいかに・どのように
  • ollaいる・ある
  • piittaamattapiitata 気にする・気にかける の第3不定詞欠格
  • p*askaakaan = paskaakaanpaska + 付加詞 -kaan
  • nurinkurinen逆の・ちぐはぐな
  • opasガイド
  • hyväänhyvä よい の入格
  • elämäänelämä 人生 の入格
piittaamatta paskaakaan は、まったく気にしない(糞ほども気にしない)こと。こんな時、日本語だと「糞」じゃなくて「屁」を使うのかな。「屁とも思わない」とか言いますものね。

それにしても、全体を日本語にしようと思うと難しい。意味は分かっても、それを日本語らしい日本語で表せない 😢 

とりあえず「気に病まずに生きるには:良い人生のためのちぐはぐガイド」とでも訳しておきます。

原書である英語の書名は『The subtle art of not giving a f*ck:  A Counterintuitive Approach to Living a Good Life』。

日本語版は表紙だけでなく、書名も原作とはだいぶ違うのね…

著者について

Mark Manson(マーク・マンソン 1984年~)はアメリカ合衆国の作家・ブロッガー・企業家。 ニューヨーク在住。