以前読んだ『Sapiens』(日本語版『サピエンス全史』)( 📖【歴史】Sapiens:『サピエンス全史』のフィンランド語版)に、この作品のことが書かれていました。それで、興味をもって読んでみることに。

原書の初版が1932年、フィンランド語版の初版が1944年、という古い作品にもかかわらず、私が手にした本は今年出版されたもの。日本語版も一番新しいのは2017年出版らしい.。

もしかして『Sapiens』の影響?

Uljas uusi maailma

Uljas uusi maailma
著者:Aldous Huxley
訳者:I. H. Orras
出版:Tammi, 2018年(初版 1944年)

この作品、サイエンスフィクションの古典ともいえるし、日本語にも何度か翻訳されています。ですから、ちょっと検索さえすれば内容に関する解説はすぐ見つかるはず。例えばこちら ↓


そんなわけで内容は置いといて… なんだかとても読みにくかったということだけ書いておきます。

フィンランド人の夫は、特に読みにくくないと言ってました。ということは、読みにくかったのは、私のフィンランド語力がまだまだ未熟だから…😢

でもきっと、訳が古いからってこともあるんじゃないかと自分を慰めています。この作品、フィンランド語での初版は1944年。その後、何度か再版はされているのですが、おろらく新訳版は出ていない…

日本語で読んだときとフィンランド語で読んだときでは、作品への印象って変わるのかな? …フィンランド語で本を読むようになってから度々考えます。

少なくともこの本については、日本語訳で読んだほうがすんなり読めて、もっとしっかり本の中の世界のイメージを描けたかもしれません。


フィンランド語版の出版社のサイトの、この本に関するページをリンクしておきます。

"Uljas uusi maailma"の意味

それぞれの単語の意味です。
  • uljas勇ましい凛々しいすばらしい
  • uusi新しい
  • maailma世界
原作名は『Brave new world』ですから、それがそのままフィンランド語に訳された感じでしょうか。

著者について

Aldous Huxley(オルダス・ハクスリー 1894年~1963年)は、イギリスの作家。詳しくは Wikipedia ↓ からでもご覧くださいませ。


数多くの作品の中で、フィンランド語に翻訳されているのは6作品のみ。日本語にはそれよりずっと多くの作品が翻訳されているようです。