先日まで読んでいた本( 📕【ミステリー】Sydänmaa:8年前の殺人事件の真相をさぐる)はちょっと重かった…。ミステリーだから娯楽といえば娯楽。でも、連続殺人事件とか、北欧の冬とか、内容も状況も暗い!

そんな本に疲れて、今回は子供向けの本を借りてみました。

Paten aikakirjat

表紙だけですでに、生真面目な内容ではないだろうと想像できます。もう一つ、大人向けの本とは違うのが、著者名よりも書名が目立つというということ。大人は著者を見るけど、子供は書名(シリーズ名)を見るってことか?

Paten aikakirja
著者:Timo Parvela
挿絵:Pasi Pitkänen
出版:Tammi, 2014年
Pate は、先生からノートをもらいました。何でも楽しいこと書きなさいって。でも、Pete の友達 Tuukka が、ノートなんてアンティークだ!って言って、ノートを捨てちゃいます。
そして、ノートの代わりに Pate にブログページを作ってあげるんです。ここになんでも書けばいいんだよって。

そんなふうに始まった Pate の日記。そこに夏の出来事が綴られていきます。

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いや~面白かった~😆😆😆 大いにうけました!(私のユーモアのセンスは小学生並ということなのか?!)

挿絵もすごくいい!! 私の一番のお気に入りは  jalkapuu。

jalkapuu(jalka 足・脚 + puu 木) って、その昔、晒の刑で使われたもの。罪人の足をはめ込むために使われたものです。


でもPate は、jalkapuu がどんなものか知らなかったのですね。で、彼が思い浮かべた jalkapuu はあまりにも素晴らしかった!!

本筋とは直接関係ないのだけれど、あまりに素晴らしかったので、そのイラストをダウンロードしちゃいました。…が、当然ながら公開はできません。あしからず。

この本に関する出版社のページです。


"Paten aikakirjat"の意味

Pate はこの本の主人公である少年の名。Paten はその単数属格。

aikakirjat(単数主格は aikakirja)は、aika 時間kirja の複合語なので、意味もとらえらすいかと思います。通常複数形で使われ、歴史や歴史書のようなものを指すようです。ちょっと格調高い表現らしい。

ということで、書名の意味は「パテの日記」っていうところでしょうか。意訳し過ぎかな?

著者について

Timo Parvela (1964年~)は、フィンランドでよく知られている作家のひとり。

2006年にフィンランディアジュニア賞を受賞。現在までに出版されている作品数は70近く。日本語に翻訳されている作品もあるようです。(表紙画像からのリンク先はアマゾンです)