今回も図書館の電子ブック。絵本のつもりで借りたけど、図書館では「詩」のジャンルに分類されてました。

Nyt vittu syö

Nyt vittu syö
著者:Adam Mansbach
絵:Owen Brozman
翻訳:Kaj Lipponen
出版:Into, 2015年

子供が食べてくれないって、子育てアルアル、なんでしょうね。

「ちゃんと食うもの食え!」という親の気持ちが素直に表れたユーモアのある本です。絵本のような感じなので、さらっと読めます。でも多分、大人が楽しむ本。子供に読み聞かせるのはまずいかも…

出版社のサイトより  Nyt vittu syö | Into Kustannus

"Nyt vittu syö"の意味

syödä 食べる の命令形が syönyt。ここでは副詞。
vittu は罵倒語みたいに使う言葉。もともとは女性の性器のことらしいですけど。

訳は、お好きな罵倒語を入れてご自由に。

原作は英語。原題は『You Have to Fucking Eat』です。


ところで、英語 fucking も フィンランド語 vittu もあまりよろしくない言葉。表紙ではその単語の一部が、動物(アライグマ?)の尻尾で隠されています。

で、フィンランド語版と英語版を表紙をよくよく比べてみると、書名にかかる尻尾の曲がり具合がちょっと違うんですよ。原作の表紙のアイデアを損なわせないためなのでしょう。そんな、何気なく見過ごしてしまいそうなところにも気を使ってデザインされているんですね。

著者について

Adam Mansbach(1976年~)は、アメリカの作家。

挿絵を手掛けた Owen Brozman は、アメリカのニューヨークを拠点とするイラストレーター。

ともに小さい子をもつ父親。まさに「経験者は語る…」ですな。

著者のホームページ  Adam Mansbach

画家のホームページ  Owen Brozman